先月30日、タイ・バンコクのショッピングモール「セントラルワールド」。この日開かれたLINE(ライン)ウェブトゥーン(ネイバーウェブトゥーンのグローバルサービス名、日本ではLINEマンガ)のクイズ番組『ゲーム・オブ・トゥーンズ』にはKウェブトゥーンのファン3000人余りが集まった。オンライン予選だけで41万人が参加した同番組では100人の決選進出者が賞金総額3900万ウォン(約356万円)をめぐり競争を繰り広げた。番組の司会者は地元の人気俳優とアイドルだった。現場の熱気はK-POPコンサートにも引けを取らなかった。
Kウェブトゥーンの勢いがすさまじい。LINEウェブトゥーンはタイで1680万人、インドネシアで2770万人が加入するなど東南アジアの中核大衆文化として定着した。この日のイベントでは、韓国から出向いた人気Kウェブトゥーン作家4人のサイン会も開かれた。
LINEウェブトゥーンのグローバル消費者の62%はZ世代と呼ばれる13~24歳だ。Kウェブトゥーンが「次世代の韓流の主役」と評価される理由だ。この日のクイズ番組の優勝者パリンダ・インサトゥンさん(14)は「ウェブトゥーン作家は私のアイドルだ。最も尊敬する人もウェブトゥーン作家」と述べた。
LINEウェブトゥーンは海外進出5年目の今年、世界100カ国の漫画アプリ部門の収益1位(Googleストア)を記録した。9月基準で月間ユーザーは合計6000万人。韓国を除くアジアが2500万人で最も多い。国内作家の中には1カ月で海外輸出だけで1億ウォンを超える場合も生じている。
Kウェブトゥーンはなぜ人気なのか。ネイバーは「ウェブトゥーンはスマートフォンに慣れているZ世代に最適化されたコンテンツ」と「大規模な人員とコストがかかる映画・ドラマとは異なり、作家1人で膨大な世界観を表現することができ、そのおかげで様々なジャンルのポートフォリオの構築が容易だ」と説明した。
カカオページも昨年12月にインドネシアのウェブトゥーン会社「ネオ・バザール」を138億ウォンで買収し、海外進出に始動をかけた。カカオページは現在プラットフォームのテンセント(中国)、ピッコマ(日本)、タパス(米国)を介してKウェブトゥーンを供給している。ピッコマの今年7-9月期の取引額は380億ウォンで、昨年同期間に比べて101%増加した。2017年には日本・東京で最近ネットフリックスのドラマで脚色された『恋するアプリ』のチョン・ゲヨン作家のファンミーティングが行われ、現地ファン200人余りがチョン作家と会った。情報通信産業振興院によると、2022年の世界のデジタル漫画市場は13億4500万ドル(約1500億円)規模に拡大する見通しだ。
ネイバーは韓国の『挑戦漫画』システムを現地に導入した「キャンバス」などで海外の作家を養成している。現地の情緒に合ったコンテンツを育成するためだ。世界中で58万人のアマチュア作家が活動している。特に北米のキャンバスの作品数は年間平均108%ずつ増えている。タイでは韓国の作家が現地の作家に1:1でアドバイスする「トレーニング・キャンプ」などを毎年運営している。
しかし、限界もある。『外見至上主義』『女神降臨』など海外で10代に大きな人気を集めてKウェブトゥーンが、韓国では女性嫌悪、不良生徒の美化など、様々な批判を受け論争となっている作品だという点だ。文化評論家のハ・ジェグン氏は「伝統的に人々がおもしろがるコードが社会的弱者と女性にとっては大きな問題になる」とし「作家がこれを前向きに認知して作品に反映すべき時」と述べた。これについてネイバーは「作家の世界観にプラットフォームが介入することはできない」という立場を固守している。
「貧益貧、富益富(貧しき者は益々貧しくなり、富める者は益々富むこと)」の陰も明確だ。ウェブトゥーン系最強のネイバーの連載作家の62%(221人)は今年基準で年俸1億ウォン以上、全体の平均年間収入は3億ウォンほどだ。しかし、中小プラットフォームの作家を含めるとウェブトゥーン作家761人のうち68.7%は、年収3000万ウォン以下の収入であることが分かった(韓国コンテンツ振興院、昨年基準)。
Kウェブトゥーンの勢いがすさまじい。LINEウェブトゥーンはタイで1680万人、インドネシアで2770万人が加入するなど東南アジアの中核大衆文化として定着した。この日のイベントでは、韓国から出向いた人気Kウェブトゥーン作家4人のサイン会も開かれた。
LINEウェブトゥーンのグローバル消費者の62%はZ世代と呼ばれる13~24歳だ。Kウェブトゥーンが「次世代の韓流の主役」と評価される理由だ。この日のクイズ番組の優勝者パリンダ・インサトゥンさん(14)は「ウェブトゥーン作家は私のアイドルだ。最も尊敬する人もウェブトゥーン作家」と述べた。
LINEウェブトゥーンは海外進出5年目の今年、世界100カ国の漫画アプリ部門の収益1位(Googleストア)を記録した。9月基準で月間ユーザーは合計6000万人。韓国を除くアジアが2500万人で最も多い。国内作家の中には1カ月で海外輸出だけで1億ウォンを超える場合も生じている。
Kウェブトゥーンはなぜ人気なのか。ネイバーは「ウェブトゥーンはスマートフォンに慣れているZ世代に最適化されたコンテンツ」と「大規模な人員とコストがかかる映画・ドラマとは異なり、作家1人で膨大な世界観を表現することができ、そのおかげで様々なジャンルのポートフォリオの構築が容易だ」と説明した。
カカオページも昨年12月にインドネシアのウェブトゥーン会社「ネオ・バザール」を138億ウォンで買収し、海外進出に始動をかけた。カカオページは現在プラットフォームのテンセント(中国)、ピッコマ(日本)、タパス(米国)を介してKウェブトゥーンを供給している。ピッコマの今年7-9月期の取引額は380億ウォンで、昨年同期間に比べて101%増加した。2017年には日本・東京で最近ネットフリックスのドラマで脚色された『恋するアプリ』のチョン・ゲヨン作家のファンミーティングが行われ、現地ファン200人余りがチョン作家と会った。情報通信産業振興院によると、2022年の世界のデジタル漫画市場は13億4500万ドル(約1500億円)規模に拡大する見通しだ。
ネイバーは韓国の『挑戦漫画』システムを現地に導入した「キャンバス」などで海外の作家を養成している。現地の情緒に合ったコンテンツを育成するためだ。世界中で58万人のアマチュア作家が活動している。特に北米のキャンバスの作品数は年間平均108%ずつ増えている。タイでは韓国の作家が現地の作家に1:1でアドバイスする「トレーニング・キャンプ」などを毎年運営している。
しかし、限界もある。『外見至上主義』『女神降臨』など海外で10代に大きな人気を集めてKウェブトゥーンが、韓国では女性嫌悪、不良生徒の美化など、様々な批判を受け論争となっている作品だという点だ。文化評論家のハ・ジェグン氏は「伝統的に人々がおもしろがるコードが社会的弱者と女性にとっては大きな問題になる」とし「作家がこれを前向きに認知して作品に反映すべき時」と述べた。これについてネイバーは「作家の世界観にプラットフォームが介入することはできない」という立場を固守している。
「貧益貧、富益富(貧しき者は益々貧しくなり、富める者は益々富むこと)」の陰も明確だ。ウェブトゥーン系最強のネイバーの連載作家の62%(221人)は今年基準で年俸1億ウォン以上、全体の平均年間収入は3億ウォンほどだ。しかし、中小プラットフォームの作家を含めるとウェブトゥーン作家761人のうち68.7%は、年収3000万ウォン以下の収入であることが分かった(韓国コンテンツ振興院、昨年基準)。
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