先月21日に東京で開かれた李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大教授〔李承晩(イ・スンマン)学堂学長〕の記者会見にはOB・現職記者100人余りが集まった。李氏が書いた『反日種族主義 日韓危機の根源』(以下、『反日種族主義』)の日本語版出版にあたって日本記者クラブが用意した席だった。開始前からすでに満席で、会見場外にも椅子20脚余りを置かなければならないほどだった。彼らのために記者会見は扉を開いたまま行われた。
記者会見場には熱気であれていた。「韓国人の反日感情を理解できるようになった」「このように衝撃的な本は初めて」という反応もあった反面、「日本の植民支配に対する責任はどう思うか」「強制徴用者らが自由に生活をしたと主張しているが、その根拠はなぜ提示しなかったのか」という鋭い質問も飛んだ。YouTube(ユーチューブ)に掲載された李氏の記者会見動画は再生回数が17万回を超えた。普段3000回程度であることと比べると、その50倍以上となる人々が動画を見たことになる。
『反日種族主義』は出版2週間で日本の出版界で「嫌韓ビジネス」の新たな商品に浮上した。2週間で30万部を印刷し、アマゾンジャパンでは出版以来ベストセラー1位を記録している。紀伊國屋書店では「1人につき1冊のみ販売」との案内があった。「小説でもない社会科学系の書籍としては非常に珍しい」(出版業界関係者)という評価だ。今年6月に出版された太永浩(テ・ヨンホ)元北朝鮮公使が書いた『3階書記室の暗号』も1万部水準だったことと比較すると注目に値する数値だ。
この本を出版した文芸春秋は日本の代表的な保守系出版社で、本が出てくる前から李氏と接触してきたことが分かった。文芸春秋関係者は「日本語版を出すために書いた本ではないが、李氏がYouTubeで慰安婦関連の講義をしていたものを見て非常に興味深いと思った」と話した。
日本報道機関と出版界で、「韓国たたき」はよく売れる題材に挙げられる。特に韓日関係が急速に悪化しながら「嫌韓ビジネス」は今年の夏に最高潮に達した。韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了発表とチョ・グク前法務長官の論争があった去る8~9月は、「テレビをつけると韓国たたきをしている」という話が出るほどだった。
ある週刊誌の記者は「2カ月間に韓国出張に7回も行ってきた」と話した。この記者は「韓国の悪い点を浮き彫りにする記事を書けば販売部数が変わる。デスクが韓国取材にお金を節約しない理由」とも話した。
「嫌韓ビジネス」が触発した『反日種族主義』症候群(2)
記者会見場には熱気であれていた。「韓国人の反日感情を理解できるようになった」「このように衝撃的な本は初めて」という反応もあった反面、「日本の植民支配に対する責任はどう思うか」「強制徴用者らが自由に生活をしたと主張しているが、その根拠はなぜ提示しなかったのか」という鋭い質問も飛んだ。YouTube(ユーチューブ)に掲載された李氏の記者会見動画は再生回数が17万回を超えた。普段3000回程度であることと比べると、その50倍以上となる人々が動画を見たことになる。
『反日種族主義』は出版2週間で日本の出版界で「嫌韓ビジネス」の新たな商品に浮上した。2週間で30万部を印刷し、アマゾンジャパンでは出版以来ベストセラー1位を記録している。紀伊國屋書店では「1人につき1冊のみ販売」との案内があった。「小説でもない社会科学系の書籍としては非常に珍しい」(出版業界関係者)という評価だ。今年6月に出版された太永浩(テ・ヨンホ)元北朝鮮公使が書いた『3階書記室の暗号』も1万部水準だったことと比較すると注目に値する数値だ。
この本を出版した文芸春秋は日本の代表的な保守系出版社で、本が出てくる前から李氏と接触してきたことが分かった。文芸春秋関係者は「日本語版を出すために書いた本ではないが、李氏がYouTubeで慰安婦関連の講義をしていたものを見て非常に興味深いと思った」と話した。
日本報道機関と出版界で、「韓国たたき」はよく売れる題材に挙げられる。特に韓日関係が急速に悪化しながら「嫌韓ビジネス」は今年の夏に最高潮に達した。韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了発表とチョ・グク前法務長官の論争があった去る8~9月は、「テレビをつけると韓国たたきをしている」という話が出るほどだった。
ある週刊誌の記者は「2カ月間に韓国出張に7回も行ってきた」と話した。この記者は「韓国の悪い点を浮き彫りにする記事を書けば販売部数が変わる。デスクが韓国取材にお金を節約しない理由」とも話した。
「嫌韓ビジネス」が触発した『反日種族主義』症候群(2)
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