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【時論】凶悪犯だからと亡命者をぞんざいに扱ってもいいのか=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
毎年年初に死刑制度に反対する人々のささやかな会合がある。この会合で韓国が事実上死刑執行を止めることになったことを評価し、法的にも死刑を正式に廃止するように努力しようと誓う。死刑制度廃止の世界的な流れを見るならば、韓国の場合、事実特別に自慢することでもない。それでも筆者は大韓民国が成し遂げたさまざまな成就のうち最も立派なことのひとつがまさに死刑を執行しないことだと考える。

日本の知識人が韓国に関し最も高く評価するのもまさにこれだ。駐日大使時代に会った日本の元法相が韓国を高く評価した。韓国の行刑制度のためだった。彼は在職時に1人も死刑執行をしなかった。

死刑に反対する人たちの年初の会合のたびに筆者が参席者に慎重に切り出す話がある。対北朝鮮人道支援事業のため訪朝する機会が多い人たちだ。筆者は彼らが北朝鮮側関係者に会ったら韓国が死刑制度に反対し韓国では事実上死刑を廃止したという事実を必ず伝えるよう頼む。韓国の価値を北朝鮮側に最大限知らせてほしいとの趣旨だ。筆者が会った北朝鮮側の相手役は韓国に関してよく知っている人だった。さらに韓国の政治や経済だけでなく芸能界のニュースにも精通していた。しかし彼は韓国が死刑執行を止めてから長くなったという話は信じようとしなかった。死刑をしなくても国を統治できるという事実に疑問を付けた。筆者はなぜ死刑制度に反対するのか、そして世界的に文明国の尺度のひとつが死刑制度を廃止するということだという点を彼に真剣に説明した。


北朝鮮の人権問題に関し韓国内部で討議がある時は、筆者はわれわれが重要視する価値を持って北朝鮮を圧迫したり北朝鮮の変化を誘導したり、さらに統一を追求するような考えはしてはならないという意見を出したこともある。われわれが簡単に理解し難くても北朝鮮の人々が追求する価値も重く受け止めて深刻に考えてみなければならないという意見を表明したこともある。同時にわれわれが追求する価値を北朝鮮に知らせることが長期的観点で見れば和解と交流を追求するのに役立つと考える。


【時論】凶悪犯だからと亡命者をぞんざいに扱ってもいいのか=韓国(2)

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