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外観は「祝賀使節代表」、内幕は「特使」?…李洛淵首相の隠れた役割は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮が弾道ミサイル挑発を行った先月15日、韓国の文在寅大統領(右)と安倍晋三首相が34分間、電話会談を行った。左は李洛淵首相。文大統領と安倍首相は「国際社会が国連安全保障理事会決議2375号を採択して北朝鮮の核とミサイル挑発に対する団結した意志を表明したのに、再びミサイル発射挑発を敢行したことに対して強力に糾弾する」ことで意見を一致させた。[写真 青瓦台]

韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が徳仁天皇即位式への出席に合わせて22~24日に日本を訪問する。このような中、李首相の役割をめぐり「祝賀使節代表」という発表と「事実上の特使」という見方が交錯している。李首相を迎える安倍晋三政府がどれくらい関係転換の意志を示すかによって、代表か特使かが決まる見通しだ。

国務総理室では李首相の訪日に関連して「政府を代表する祝賀使節として行く」としながら「特使ではない」と強調している。韓日関係がもつれるだけもつれた状況で「大統領の特使」として認める場合、李首相はもちろん文在寅(ムン・ジェイン)大統領まで負わなければならない政治的負担が大きいためだとみられる。総理室関係者は「大統領の次の序列の行政府首班である首相に『特使』を取ってつけるのはふさわしくない」とし、李首相の対日特使説に対して否定し続けてきた。

それでも李首相が来週訪日時に「祝賀使節代表」だけにとどまるとみる見方は多くない。今年7月、日本のホワイト国(輸出優遇国)からの韓国除外措置で韓日関係が最悪に突き進む時、素早く行動に乗り出す国内政治家がほとんどいなかったが、「知日派」を自認してきた李首相は日本側の人々と水面下で疎通する差別化した動きを見せた。8月末の額賀福志郎・日韓議員連盟会長との電話会談、9月初めの河村建夫・日韓議員連盟幹事長との会合がその例だ。このため来週訪日時も李首相がより積極的な役割を果たすのではないかという見方が強い。李首相が文大統領のメッセージを持って行く可能性も開かれている。


総理室関係者は「安倍首相との会談場所・時間・倍席者などをめぐり日本と協議中」としながら「安倍首相の他に政財界要人の誰と会うかなども、今後、日本と協議しなければならない」と話した。また「李首相も日本の人脈があるだけに、誰と会いたいという構想は持っている」と付け加えた。

結果的に総理室と政府の説明を総合すると、現時点で李首相は「祝賀使節代表」という性格が大きい。だが、今後、日本との協議を通じて安倍首相と密度のある会談が実現するどうかかなどにより、李首相の役割と権限が拡大するものとみられる。肩書は祝賀使節代表だが、内幕は大統領特使になる可能性があるという意味だ。

李首相が来週の訪日を成功裏に終える場合、「政治家」李洛淵の位置づけが強化される場合もある。今でも与党の次期大統領選候補群に属しているが、韓日関係の突破口まで用意することができれば、中道保守層の支持を期待できるからだ。反面、反日感情が大きな国民感情上、ややもすると「低姿勢外交」を見せたり、それが無理な場合には国民感情上の逆風を受ける可能性もあり、政治的負担も並ならない。

国民大学の李元徳(イ・ウォンドク)教授は「日本政界も内心は李首相の訪日を期待する雰囲気」とし「李首相が訪日して強制徴用問題をすぐに解決することは難しいため、韓日関係の破局を防ぐという政府なりのロードマップ程度は説明するのではないかと思う」と話した。続いて「李首相がそのような信号を与えるだけでも韓日関係改善のモメンタムを作ることができる契機はなるだろう」と見通した。



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