現代BS&Cのチョン・デソン社長[中央フォト]
3Dプリンタとは前後(x軸)・左右(y軸)・上下(z軸)の運動をしながら立体を作る機械だ。大きな塊を削り出す「切削型」と材料を噴出して積みあげる「積層型」に分けられる。積層型3Dプリンタでコンクリートの液体などを噴出し、構造物を建てるのが3Dプリンティング建設だ。
これは従来のやり式の建設に比べ、工期・工事費を画期的に削減できる。事故発生率も低い。品質はより良くなる。人間の代わりに3Dプリンタを中心に作業するおかげだ。
現代BS&Cはコロナ買収に合わせてソウル中区奨忠洞(チュング・ジャンチュンドン)社屋の前に警備室(横4メートル・縦2.5メートル・高さ2.2メートル)を3Dプリンタで製作した。3Dプリンティングの警備室を建てたのは世界で初めてだという。総製作時間は約14時間、工事費は過去の方法に比べ10%程度という説明だ。
チョン・デソン社長は「現代BS&Cは、国内ではIT技術(モノのインターネット・ブロックチェーンなど)に基づくスマート住宅を供給してきた」とし「今後、3Dプリンティング建築技術まで加わり、グローバル建設市場、特に小型の住宅市場を積極的に攻略するつもりだ」と述べた。現代BS&Cは住宅ブランド「現代サンアンドビル」や「HERIOT」などを有している。
韓国政府も3Dプリンティングの建設を次世代建設技術として育成している。韓国建設技術研究院とソウル大学・延世(ヨンセ)大学など18機関が2021年までに3Dプリンタで試験住宅を建設する予定だ。
建設技術研究院建設自動化研究センターのチュ・ギボム選任委員は「民間資本が投資に乗り出し、政府が後押しすることで本格的に3Dプリンティング建設業界の生態系が作られる見通し」と述べた。
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