サムスン電子が日本の移動通信2位のKDDIの5G(世代)通信装備供給会社に選ばれた。韓国と日本の通信業界によると、サムスン電子はKDDIに今年から5年間にわたり20億ドル(約2兆3500億ウォン、約2115億円)分の5G基地局装備を供給する。
KDDIはサムスン電子のほか、スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアを5G装備供給会社に選定した。国内通信業界の関係者は「サムスン電子は東京など首都圏の5G網に装備供給を始め、エリクソンとノキアは地方の5G網を構築する」と伝えた。KDDIは来年3月から5Gサービスを始め、2023年までに5万3526個の基地局を設置する。
日本ではKDDI、NTTドコモ(1位)、ソフトバンク(3位)、楽天モバイル(4位)の4社が5年間に従来の4G(LTE)の5G転換費用まで合わせて3兆円を投資する計画であり、サムスンの日本5G装備供給規模は今後さらに増える可能性がある。市場調査機関IBISは世界5G市場規模は2020年に378億ドルになると予想している。
日本の半導体核心素材輸出規制でサムスン電子が困難に直面しているが、来年夏の東京オリンピック(五輪)を控えて5G装備とスマートフォンが必要なうえファーウェイ(華為技術)を排除することにした日本は、サムスン電子装備を使用するしかない構図が形成された。
国内通信業界では「サムスン電子の5G装備日本進出成功は、世界5G市場で最強に挙げられる中国ファーウェイに対抗できるようになったという意味がある」と分析する。
実際、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が今年1月3日の新年最初の事業場訪問で京畿道水原(スウォン)の5Gネットワーク通信装備生産ラインに向かった当時、「5G市場で挑戦者の姿勢で競争力を高めるべき」と述べ、「挑戦」を強調した。これはサムスン電子が昨年末基準で通信装備市場シェアが6.6%にすぎず、ファーウェイ(31%)、エリクソン(29.2%)、ノキア(23.3%)などとの差が大きかったからだ。
年末まで世界6-7位だったサムスン電子が6カ月間で「反転のドラマ」を実現できたのは、米国のファーウェイ制裁が影響したからだ。米国は友好国にファーウェイの5G通信装備を導入しないよう強く要請し、自国内の企業には取引禁輸措置を取った。その後、豪州・日本・台湾などがファーウェイ制裁への参加を宣言し、ファーウェイ装備の使用を拒否した。
半面、サムスン電子はこの期間、準備されていた技術力で勢いづいた。また、サムスン電子が装備のほか5Gチップセット、5Gスマートフォンなど5G関連の一連の技術力を保有していた点も短時間内にファーウェイを追撃できた秘訣に挙げられる。
韓国の世界初5G商用化も決定的だった。通信業界の関係者は「5G世界初商用化の過程で技術と製品の信頼性を画期的に高めることができた」と話した。結局、市場調査会社デローロによると、サムスン電子は2018年10月-19年3月を基準に5G通信装備市場シェア37%で1位になった。中国ファーウェイ(28%)、スウェーデンのエリクソン(27%)、フィンランドのノキア(8%)などに大きな差をつけた。
サムスン電子の内部では「李在鎔サムスン電子副会長が年初から日本を行き来しながらNTTドコモの吉澤和弘代表やソフトバンクの孫正義会長に会い、日本5G市場を積極的に働きかけたのが功を奏した」と分析した。世界ラグビーワールドカップ(W杯)2019の開会式が開かれた先月20日には東京スタジアムのスカイボックスに安倍晋三首相、ニュージーランドのアーダーン首相と共に李副会長が並んでいる場面が目を引いた。当時は日本メディアさえも李副会長の出席に疑問を抱いたが、「ラグビーW杯から5G試験サービスを始めた日本に装備と端末(スマートフォン)を供給したサムスン電子に対する日本側の感謝の表示だった」ということだ。
サムスン電子は日本市場を弾みにして中東・欧州市場にも目を向けている。李副会長は18日、サウジアラビアを訪問し、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と5G協力案について議論した。サウジアラビアは現在5000億ドルを投資し、スマートシティー「NEOM」を造成中だ。
5Gは従来の4G(LTE)より270-1000倍速い通信速度を提供する。米国、中国、日本はもちろん欧州、東南アジア国家が5G商用化をめぐり競争している。
サムスンが日本進出に成功したが、ファーウェイの反撃も無視できない。ファーウェイの丁耘(ライアン・ディン)常務兼通信網事業部門総裁は6月、「モバイルワールドコングレス上海」で「今年上半期に韓国・英国・スイス・イタリアなどが5G商用化に入った」とし「このうち3分の2がファーウェイの支援で構築された」と明らかにした。ファーウェイが結んだ海外5G網構築契約は50件にのぼり、海外に輸出した基地局装備だけで15万台という。ファーウェイも欧州はもちろん中東・アジア・アフリカに目を向けていて、これら地域でサムスン電子との競争がさらに激しくなるとみられる。
KDDIはサムスン電子のほか、スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアを5G装備供給会社に選定した。国内通信業界の関係者は「サムスン電子は東京など首都圏の5G網に装備供給を始め、エリクソンとノキアは地方の5G網を構築する」と伝えた。KDDIは来年3月から5Gサービスを始め、2023年までに5万3526個の基地局を設置する。
日本ではKDDI、NTTドコモ(1位)、ソフトバンク(3位)、楽天モバイル(4位)の4社が5年間に従来の4G(LTE)の5G転換費用まで合わせて3兆円を投資する計画であり、サムスンの日本5G装備供給規模は今後さらに増える可能性がある。市場調査機関IBISは世界5G市場規模は2020年に378億ドルになると予想している。
日本の半導体核心素材輸出規制でサムスン電子が困難に直面しているが、来年夏の東京オリンピック(五輪)を控えて5G装備とスマートフォンが必要なうえファーウェイ(華為技術)を排除することにした日本は、サムスン電子装備を使用するしかない構図が形成された。
国内通信業界では「サムスン電子の5G装備日本進出成功は、世界5G市場で最強に挙げられる中国ファーウェイに対抗できるようになったという意味がある」と分析する。
実際、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が今年1月3日の新年最初の事業場訪問で京畿道水原(スウォン)の5Gネットワーク通信装備生産ラインに向かった当時、「5G市場で挑戦者の姿勢で競争力を高めるべき」と述べ、「挑戦」を強調した。これはサムスン電子が昨年末基準で通信装備市場シェアが6.6%にすぎず、ファーウェイ(31%)、エリクソン(29.2%)、ノキア(23.3%)などとの差が大きかったからだ。
年末まで世界6-7位だったサムスン電子が6カ月間で「反転のドラマ」を実現できたのは、米国のファーウェイ制裁が影響したからだ。米国は友好国にファーウェイの5G通信装備を導入しないよう強く要請し、自国内の企業には取引禁輸措置を取った。その後、豪州・日本・台湾などがファーウェイ制裁への参加を宣言し、ファーウェイ装備の使用を拒否した。
半面、サムスン電子はこの期間、準備されていた技術力で勢いづいた。また、サムスン電子が装備のほか5Gチップセット、5Gスマートフォンなど5G関連の一連の技術力を保有していた点も短時間内にファーウェイを追撃できた秘訣に挙げられる。
韓国の世界初5G商用化も決定的だった。通信業界の関係者は「5G世界初商用化の過程で技術と製品の信頼性を画期的に高めることができた」と話した。結局、市場調査会社デローロによると、サムスン電子は2018年10月-19年3月を基準に5G通信装備市場シェア37%で1位になった。中国ファーウェイ(28%)、スウェーデンのエリクソン(27%)、フィンランドのノキア(8%)などに大きな差をつけた。
サムスン電子の内部では「李在鎔サムスン電子副会長が年初から日本を行き来しながらNTTドコモの吉澤和弘代表やソフトバンクの孫正義会長に会い、日本5G市場を積極的に働きかけたのが功を奏した」と分析した。世界ラグビーワールドカップ(W杯)2019の開会式が開かれた先月20日には東京スタジアムのスカイボックスに安倍晋三首相、ニュージーランドのアーダーン首相と共に李副会長が並んでいる場面が目を引いた。当時は日本メディアさえも李副会長の出席に疑問を抱いたが、「ラグビーW杯から5G試験サービスを始めた日本に装備と端末(スマートフォン)を供給したサムスン電子に対する日本側の感謝の表示だった」ということだ。
サムスン電子は日本市場を弾みにして中東・欧州市場にも目を向けている。李副会長は18日、サウジアラビアを訪問し、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と5G協力案について議論した。サウジアラビアは現在5000億ドルを投資し、スマートシティー「NEOM」を造成中だ。
5Gは従来の4G(LTE)より270-1000倍速い通信速度を提供する。米国、中国、日本はもちろん欧州、東南アジア国家が5G商用化をめぐり競争している。
サムスンが日本進出に成功したが、ファーウェイの反撃も無視できない。ファーウェイの丁耘(ライアン・ディン)常務兼通信網事業部門総裁は6月、「モバイルワールドコングレス上海」で「今年上半期に韓国・英国・スイス・イタリアなどが5G商用化に入った」とし「このうち3分の2がファーウェイの支援で構築された」と明らかにした。ファーウェイが結んだ海外5G網構築契約は50件にのぼり、海外に輸出した基地局装備だけで15万台という。ファーウェイも欧州はもちろん中東・アジア・アフリカに目を向けていて、これら地域でサムスン電子との競争がさらに激しくなるとみられる。
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