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現代車、2兆4000億ウォン投資…自動運転分野で追撃開始

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

10日、「2019フランクフルトモーターショー」で鄭夢九首席副会長が鄭範九(チョン・ボムグ)駐ドイツ大使、イ・サンヨプ現代車デザインセンター長、トーマス・シュミエラ現代車商品本部副社長(右から)と記念撮影をしている。[写真 現代自動車]

鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ首席副会長が約2兆4000億ウォン(約2160億円)を投資し、未来型自動車分野に注力している。

現代車グループは23日(現地時間)、米ニューヨークでモビリティー専門企業アプティブ(Aptiv)とジョイントベンチャー設立のための契約を締結した。これまで現代車は未来型自動車開発に向けたグローバル自動車・情報技術(IT)企業間の合従連衡で孤立しているという評価を受けてきた。しかし一気に未来型自動車連合の一つの軸として浮上することになった。

両社は計40億ドル(約4兆7800億ウォン)のジョイントベンチャー設立で折半出資することにした。現代・起亜車と現代モービスが現金16億ドルとエンジニアリングサービス・知的財産権など4億ドルを投資する。アプティブは知的財産権、700人の開発人材などで20億ドル規模を出資する。


アプティブは米国自動車部品メーカーのデルファイが設立したモビリティー専門企業。世界自動車業界は莫大な費用がかかる未来型自動車分野の研究・開発(R&D)費用を抑えるためにクモの巣のように絡んだ連合戦線を構築してきた。アプティブは米国2位の配車サービス会社リフト(Lyft)と連合し、デルファイは世界最大未来型自動車連合の一つ、インテル・BMWグループなどと同盟関係にある。

今回の提携で現代車グループは直接的にはアプティブ・リフトと、間接的にはインテル・BMWグループ・ボルボなどと自動運転分野連合戦線を構築することになる。BMWグループはドイツ高級車3社(メルセデスベンツ・アウディ)と自動運転分野協力を進行中であり、中国でIT企業のバイドゥ、配車サービスの滴滴出行などと協業する。

小規模な協力・投資をしてきた現代車グループは本格的な未来型自動車競争構図に進入することになった。アプティブは自動運転分野の自動車・IT企業の技術レベルを評価する「ナビガントリサーチ」で、グーグル(ウェイモ)、GM(クルーズ)、フォード(アルゴ)と共に「ビッグ4」に挙げられる。現代車は2018、19年と2年連続で15位だった。

韓国科学技術企画評価院のチャ・ドゥウォン研究委員は「アプティブは自動運転分野技術はもちろん量産経験も豊富な企業」とし「やや遅くなったが、激しい未来型自動車の合従連衡で現代車グループも一つの軸になったことに大きな意味がある」と評価した。

鄭義宣(チョン・ウィソン)現代車グループ首席副会長は「今回の協力は自動運転技術の商用化に向けた重大な契機になる」とし「両社の力を合わせればグローバル自動運転生態系をリードするものと確信する」と述べた。アプティブのケビン・クラーク最高経営責任者(CEO)も「現代車グループは自動運転プラットホームの商用化を操り上げるのに最適なパートナー」と語った。

◆自動車・IT業界の合従連衡が加速

世界未来型自動車競争では自動車・IT業界間の合従連衡が加速化している。自動運転プラットホーム「ウェイモ」を開発したグーグルはフィアットクライスラー(FCA)、ジャガーランドローバーなどと連合戦線を構築した。ゼネラルモーターズ(GM)は配車サービスのリフト、ホンダなどと協力している。日本ソフトバンクとトヨタは昨年モビリティー専門ジョイントベンチャー「MONE Technologies(モネ・テクノロジーズ)」を設立した。Uberはボルボと、フォルクスワーゲングループはフォードと未来型自動車分野の協力関係を構築している。

専門家は現代車グループが世界未来型自動車の「合従連衡」に加勢したのは意味があると評価する。ハイ投資証券のコ・テボン・リサーチセンター長は「現代車が未来型自動車変革の序盤にうまくいかなかった技術的な蓄積を持つ会社という点でシナジー効果を発揮すると期待する」と述べた。産業研究院のイ・ハング研究委員は「技術提携を越えて大規模投資でジョイントベンチャーを設立したのはプラス」とし「ただ、主要グローバル企業の連合と比較すると遅れた点が惜しまれ、いまグローバル合従連衡競争に進入したばかりでまだ前途は長い」と話した。



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