野党自由韓国党が２１日午後、ソウルの光化門（クァンファムン）でチョ・グク法務部長官の辞任と文在寅（ムン・ジェイン）大統領の謝罪を要求する大規模集会を開いた。これに対し与党「共に民主党」のイ・ヘシク報道官は「自由韓国党の集会の表面包装紙はチョ・グク、中身は色分け論争と新独裁論」と指摘した。

イ報道官は２１日午後の会見で、「過去最も低調な通過実績で最悪の国会と記録されている第２０代国会が最後の通常国会の会期中だ。しかし自由韓国党議員は法案と予算を検討するよりも路上で拳を振り上げ集団断髪も辞さずにいる」と批判した。

続けて「羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）院内代表は国政監査もチョ・グク監査になるだろうと予告したが、これはまったくでたらめな政治扇動にすぎない。羅院内代表はチョ長官関連疑惑を繰り返し、左右色分け論者まで持ち出した」と主張した。


イ報道官は「チョ長官の親族の海運会社の船舶が北朝鮮産石炭を運送し対北朝鮮制裁に引っかかったとし、文大統領がチョ長官に固執するのは北朝鮮と関連があるためというような無責任な言動まで並べ立てた」と付け加えた。

彼は「羅院内代表は文大統領が『ベネズエラ行き特急列車』に乗ったとし『選挙法で独裁を完成しようとする』という詭弁を並べた。自由韓国党の集会の表向きの包装紙はチョ・グク、中身は色分け論争と新独裁論だ」と批判した。また「チョ長官を犯罪者と決めつける黄教安（ファン・ギョアン）代表が本当に法務部長官出身なのかも疑わしい」と指摘した。

一方、この日自由韓国党の集会には黄教安代表をはじめとする自由韓国党指導部と議員、支持者ら自由韓国党の推定で５万人が参加した。参加者は「文在寅辞任チョ・グク拘束」「憲政壟断文政権審判」などと書かれたプラカードを振り、「国民の命令だ、チョ・グクは辞任せよ」などのスローガンを叫んだ。

黒いシャツ姿で舞台に上がった黄代表は「韓国はこれまで世界で指折り数えられる先進国だったのに、この政権になってわずか２年で国を滅ぼさせるようにした。この政権を審判しなければならない」と叫んだ。