トランプ大統領(左)と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(右)
トランプ大統領はこの日午後、ホワイトハウスでバーレーン皇太子と会見中、「金委員長が北朝鮮に招請したのか」という質問に対し、「私はそれに言及したくない」とし「(北朝鮮と)関係は非常に良いが、話したくない」と述べた。また「私がそれについて話すのは適切だと思わない」とも語った。1カ月間ほど金委員長の平壌招請について公開してこなかった状況で答弁を避けたのだ。米朝が9月下旬に実務交渉を再開することで合意した状況で焦ることはないという意味とも解釈できる。
またトランプ大統領は訪朝する意向があるのかという質問には「おそらくそれはないはず」とし「我々はそのような準備ができたとは思っていない」と答えた。続いて「私はいつか後ほど訪問することになるだろう」とし「それはどんなことが起こるかにかかっている」と話した。トランプ大統領は「彼(金委員長)も米国訪問を望んでいると確信する」とし「しかしそのような準備ができていないし、まだ我々が進むべき道が残っている」と語った。自身の平壌訪問や金委員長の訪米が実現するには、非核化に進展がなければいけないと釘を刺したのだ。
これに先立ち中央日報は複数の外交筋を引用し、金委員長が8月8日の親書に続き8月中旬にもトランプ大統領にまた親書を送り「3回目の首脳会談とともに平壌招請の意向を伝えた」と報じた。2月末のハノイ会談の決裂以降、実務交渉が中断した状況で、先に首脳間の直接取引(トップダウン)談判を要求したのだ。ホワイトハウスと国務省は金委員長の平壌招請と年内の3回目の首脳会談に関する質問には答えなかった。その代わり国務省関係者は「我々は北朝鮮の9月下旬の交渉再開約束を歓迎する」とし「合意する時間と場所に議論をする準備ができている」と述べた。
康京和(カン・ギョンファ)外交部長官はこの日、国会外交統一委員会で、平壌招請親書関連の内容を知っているかという元恵栄(ウォン・ヘヨン)共に民主党議員の質問に対し「そのような親書が先日あったというのは私たちが米国側から詳細に説明を聞いた」と確認する趣旨の答弁をした。20分後に同じ党の朴炳錫(パク・ビョンソク)議員が「金委員長がトランプ大統領に先月手紙を2回送ったのか」と繰り返し確認すると、「その通り」としながらも「私たちは米国から十分にブリーフィングを受けたが、きょう新聞で報道されたことは私たちが確認できる状況ではない」と語った。
康長官は実務交渉前の3回目の首脳会談の可能性に関する質問に対し「実務交渉をしても2回目のハノイ首脳会談で合意できなかった」とし「そのような状況で実務交渉なく3回目の首脳会談が開かれるとみるのは行き過ぎた期待」と答えた。また「米朝首脳会談の成功のためにも実務陣がある程度会って首脳会談の結果について一次的な議論をする必要がある」と述べた。
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