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新しい駐韓日本大使の妻の父は極右小説家の三島由紀夫(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

三島由紀夫の代表作『憂国』表紙。[中央フォト]

三島はクーデターを素材にした『憂国』という作品を書いて過激な皇国主義の思想に傾倒した。自衛隊に入隊して「天皇を保護する盾」になるという意味で民兵組織「楯の会」を結成した。1970年11月25日、楯の会のメンバー4人と共に東京の陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地正門(現在の防衛省本部)に踏み込んで総監を人質とし、バルコニーでクーデターを促す演説をした後、伝統的な侍式の自決方式で割腹自殺を図った。

三島の主張の核心は「日本の魂を維持するのは自衛隊だけだ。それでも日本憲法(自衛隊の武力使用を禁止した戦後の平和憲法)は自衛隊を否定している。自衛隊が憲法改正のために決起せよ」だった。当時は嘲笑と冷遇を受けた主張だったが、三島の死後に「新右翼」と呼ばれる者が勢力を振るうなど日本社会にも大きな影響を及ぼした。安倍晋三首相の憲法改正の試みの端緒になったといえる。韓国内では2015年に作家の申京淑(シン・ギョンスク)氏が出した短編『伝説』が『憂国』と似ているという盗作疑惑が提起されて三島の名前が広く知られたこともある。

日本政府は冨田氏とともに外務省内の自他公認「韓国通」でソウル駐在大使館の陣容を整えた。長期戦になるかもしれない韓日外交戦のフロントラインに専門家たちを集中配置する戦略だ。韓国語が流ちょうであることはもちろん、韓国内の政治および言論文化、北朝鮮イシューに精通して強いネットワークを持つ人々だ。


駐韓日本大使館の総括公使には相馬弘尚・元駐韓日本経済公使(2012~2015年勤務)が内定した。1980年代後半ソウル大外交学科に留学しながら「386」世代の活動を見守った外交官だ。したがって最近の文在寅(ムン・ジェイン)政府に対する理解度が高いというのが周辺の評価だ。総括公使は日本大使館において大使の次となる職位だ。最近着任した実生泰介・政務公使もソウル留学派で、北朝鮮イシューに精通している。1995~97年駐韓日本大使館に勤務した。外務省の北東アジア課で首席副課長を務めながら北核6カ国協議など韓半島(朝鮮半島)関連の事案を扱った。日本が北朝鮮と拉致問題を交渉しながら駐中日本大使館に新設した北朝鮮問題担当公使職を担当したこともある。

日本政府が韓日中3国協力事務局(TCS)次期代表に道上尚史・現釜山(プサン)日本総領事を最近内定したことも注目される。道上氏もソウル大に留学し、2014年駐韓日本大使館総括公使を務めた経験のある韓国専門家だ。道上氏は2017年に駐釜山日本総領事館前に慰安婦少女像など設置問題で韓日間葛藤が深まった時に緊急投入された。



新しい駐韓日本大使の妻の父は極右小説家の三島由紀夫(1)


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