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危機に直面した文大統領、「最高の選手」で外交安保陣容を構成すべき(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
さらに懸念されるのは四面楚歌の外交・安保状況にぶつかった大韓民国の姿が旧韓末朝鮮の素顔を見るようだという点だ。与野党を問わずに政治家の間で広まった極端的な組み分けと白黒論理は現場でけでなくサイバー空間で悪質なデマと世論を動かして韓国社会のすべての領域を敵味方に分けてしまった。政界だけでなくメディア・市民社会・学界も陣営論理に埋没するのは同じだ。外部からの挑戦に対抗すべき外交・安保でも味方同士で一つになるどころか、北朝鮮の脅威に対しては民族対外勢に意見が分かれ、対日アプローチをめぐっては土着倭寇、親日派、反日極端主義者など相手陣営に対する無差別な悪口とレッテル貼りに汲々としているのが韓国の素顔だ。

最も大きな問題は積弊清算とろうそくから生まれた大統領だ。しばらく「起-承-転-北朝鮮」という言葉があった。現政権の外交・安保努力が南北関係の改善にオールインして北朝鮮に対する宥和策を展開し、4強外交を粗雑にしたことに対する批判だ。北朝鮮が継続して韓国を裏切ることを繰り返しているにもかかわらず、わが最高指導者は依然として忍耐と善意に満たされているだけだ。度重なるミサイル挑発にも強力な対応どころか、探知すらきちんとできず緊急NSC対策会議も主宰しなかった。中露の侵犯と平壌(ピョンヤン)発警告にも沈黙で一貫している。李舜臣(イ・スンシン)将軍の12隻の船に言及して日本に対する正面突破への意志を見せたこととあまりにも対照される態度だ。

それだけではなく、最側近である青瓦台(チョンワデ、大統領府)首席が「愛国か夷狄か」というフレームでフェイスブック政治を通じて人気を集める感情ゲームに陶酔していたのに大統領は彼を懲戒するどころか重責に起用しようとしているようだ。対北問題、韓米同盟、韓日関係、脱原発、経済破綻など現政権になって核心的な国政懸案がボロボロになっているにもかかわらず、「チモンミ(守ってあげられなくてごめんね)」の被害意識と防御的な排他主義で一丸となった少数の側近だけがこの国を思うがままにしている。

国際政治学者のケネス・ウォルツ氏が主に主張した構造現実主義が強調するように、無政府状態の国際関係を権力闘争の場に見ると、地政学的な現実は宿命になるほかはない。しかし、国際関係で構造的な要因に劣らず指導者の力量と選択がどれだけ重要かは歴史が証明している。囲碁で状況が不利でもゲームを続けるのは持っているカードで最大限有利な戦略を立てて選択することができるためだ。時代と理念を乗り越えて最高の政治指導者に認められるエイブラハム・リンカーン(南北戦争)とフランクリン・ルーズベルト(大恐慌)米大統領、そして第2次世界大戦直後フランスのシャルル・ド・ゴール大統領、英国のウィンストン・チャーチル首相およびドイツのコンラート・アデナウアー首相、彼らは国内の分裂状況や国際紛争、理念葛藤が深刻だった危機の中で包容と統合能力を発揮した偉大な政治コミュニケーターだった。

過去を教訓にして失敗を繰り返さず、危機を機会にするためには指導者の状況判断と共存のための自制と妥協、そして柔軟ながらも慎重な選択能力が何より重要だ。構造的な現実と指導者の選択間相互作用がわれわれの未来を作るためだ。

大韓民国号に警告音が鳴った。もちろん、韓米同盟の不均衡問題を緩和して韓日関係で歴史問題を正す努力は続けるべきだ。しかし、その努力がわが安保の根幹である韓日米関係そのものを脅かす状況になってはならない。韓米同盟が堅固になってこそ北朝鮮の挑発脅威が減る。中国とロシアにとっても一人で近寄る韓国よりは韓日米安保協力体を背後にした韓国とのきずながさらに戦略的価値があるだろう。文在寅大統領が危機を克服するには「最高の選手」で外交安保陣容を構築するのが急務だ。

イ・シンファ/高麗(コリョ)大学政治外交学科教授

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