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現代車、V字回復…実績1兆クラブに復帰

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

現代自動車チェコ工場で生産されている高性能車「i30 N」。[写真 現代自動車]

韓国の現代自動車が四半期別営業利益「1兆ウォンクラブ」に再加入した。現代車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)首席副会長が経営の前面に出ながら宣言した「V字回復」が現実化している。現代自動車は22日、ソウル瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)現代車グループ本社で2019年上半期経営実績を発表した。これによると、現代自動車の4-6月期営業利益は1兆2377億ウォン(約1136億円)を記録した。現代車の四半期利益が1兆ウォンを超えたのは2017年7-9月期(1兆2040億ウォン)以来、7期ぶりとなる。

鄭首席副会長は昨年12月に海外法人長会議で2019年を「V字回復の元年」とすると宣言していた。実際、最近の営業利益グラフを見ると、明確なV字回復を確認することができる。営業利益とともに経常利益(1兆3860億ウォン)・当期純利益(9993億ウォン)も1兆ウォン前後に引き上げた。同じ期間の売上額(26兆9664億ウォン)も昨年4-6月期(24兆7118億ウォン)より9.1%増加した。

特異なことは自動車販売量は減ったのに実績が良くなった点だ。4-6月期のグローバル自動車卸売販売(111万4916台)は昨年同期(119万2141台)より7.3%減少した。韓国(20万台、+8.1%)で多く売り、主に中国(14万2000台、-34.6%)やインド(12万7000台、-7.3%)など新興国で落ち込んだ。韓国販売量を除く海外市場全体の販売量(90万4760台)は10.1%減少した。


それでも経営実績が良くなったのは販売単価の高い新車販売のおかげだ。チェ・ビョンチョル財経本部長(副社長)は「新型スポーツ用多目的車(SUV)の販売増とウォン安が収益性の改善に寄与した」とし「地域別責任経営体制を導入しながら収益性を中心に経営戦略を再編した」と説明した。

実際、国内市場では大型SUV「パリセード」が「なくて売れない」状況が続き、中型SUV「サンタフェ」と中型セダン「ソナタ」がそれぞれ該当車級のベストセーリングカーを占めた。米国市場でもSUVが人気だ。「2019北米カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた小型SUV「コナ」(3万7089台)の米国販売台数が昨年上半期(1万5193台)より200%以上増えた。また、中型SUV「サンタフェ」の販売量(6万7571台)も前年同期比8000余台程度増加した。

イ・ギュボク米国・欧州管理事業部長(常務)は「(7月に米国販売を開始した)パリセードは単に物量拡大の側面を越えて、収益性強化次元でも意味ある車種」としながら「米国の燃費規制・貿易拡張法などを総合的に考慮して最終販売計画を樹立中」と話した。

為替相場の効果も実績改善に影響を及ぼした。4-6月期平均ウォン相場(1ドル=1165.9ウォン)は昨年同期(1ドル=1078.6ウォン)に比べて8.1%上がった。主要部品を国内から輸出している現代車の事業構造上、ウォン安になれば輸出品価格が下落する効果がある。

問題は中国だ。2017年3月、韓国政府が高高度ミサイル防衛(THAAD)体系を韓半島(朝鮮半島)に配備してから、現代自動車は中国市場で販売不振を免れなくなっている。すでに2年が経過したが、依然として中国市場の販売量は停滞している。実際、中国合併法人「北京現代車」の今年上半期の中国市場販売量(27万2212台)は昨年同期に比べて28.4%減少した。

これについてク・ジャヨンIR担当(専務)は「上半期、北京第1工場の生産中止措置で固定費用を節減し、優秀なディーラーの流出を防止するためにディーラー網の改善作業をしている」とし「今年下半期に新車(ix25・ソナタ)を中国市場に発売して収益性を強化する」と明らかにした。



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