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「韓国産ビールが薄い? 欧米でも輸入して飲んでいます」

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

ハイト真露のオ・ソンテク常務は「私もテラを飲むたびに品質に対する自信を感じる」と話した。[写真 ハイト真露]

「ラガーが薄いというのは否定的な見方から始まったものです」。

ハイト真露マーケティング室のオ・ソンテク常務はラガーに対する偏見が残念だと話した。ハイト真露は3月に発売されてから100日で販売1億本を記録した「テラ(TERRA)」ブームの震源地だ。テラは韓国のラガービールの品質をアップグレードさせたという評価を受けている。オ常務は「ラガーとエールは互いに敵ではない」とし、ラガーとエールを対決構図に追い立てる一部の動きに懸念を示した。

――テラの人気が激しい。差別化のポイントは。


「テラはオーストラリアのゴールドトライアングルから空輸してきた100%清浄麦芽を使う。炭酸も人工で入れるのではなく発酵過程で出たものを使う。こうした戦略がうまくいった。清浄麦芽を探すのが容易でなかった。オーストラリアで農場を探し5~6時間奥地を歩き回って結局もとの場所に戻ったこともある。『アルバ』(道に迷うという意味の隠語)をものすごくした」

――消費者の好みが変わったのか。

「好みは徐々に変わる。数十回のブラインドテストを数千人を対象に行った。韓国の消費者は清涼感が好きで苦味は好まないという結論を下しテラに反映した。私たちは消費者より半歩だけ先に進んで好みを反映する。もっと進めば消費者を教える格好になる」

――韓国のラガーが薄いという。

「偏見だ。否定的な見方で見れば薄い。肯定的に見れば清涼な味だ。もちろんエールより濃くはないが、それが薄いのではない。エールとラガーは対称点にあるビールではない。雰囲気と状況によって飲み方が違う。少数が対決構図に追い込むが正しくない。ビールごとに本来の味がある。米国や欧州でも輸入して飲む韓国ラガーの水準が低いのではない。コストを下げようと麦芽をわざと少なく使っているという主張もあるが消費者はすぐに気付く。いい加減なことをすれば企業生命が危うくなる」

――クラフトビールが流行のようだ。

「クラフトビール専門店が少し増えたが、以前はとてもに少なかったために多くなったように見えるのだ。クラフトビール市場はニッチ市場だ。消費者の好みが多様化したためクラフトビールが求められているのだ。私たちも市場に参入するタイミングをうかがっている」

――小規模業者と対立が起こりかねない。

「協業が優先だ。市場に参入する案には共生案も含まれている。小規模業者はクラフト固有の価値を生かすことができる。新しいビールの味を研究・開発する機動力がある。私たちはすでにクイーンズエールというブランドを作ったノウハウがある。小規模業者とウィンウィンできなくてはならない」

――酒類税改編にどのように対処するだろうか。

「施行は5カ月後だ。いま対応策をまとめている。消費者がどのように受け入れるかが未知数だ。競合会社がどのように出るかもシミュレーションを描いてみなければならない。苦心している」

――日本製ビール不買運動が行われている。

「キリンビールを輸入する。一部店舗で返品もすると聞いた。韓国のビールが反射利益を得られるだろうが競争力あるブランドに該当する話だ。テラは競争力に自信があるのである程度反射利益があるだろう。私も毎日テラで一杯やるたびに味で自信をかみしめている」。(中央SUNDAY第644号)



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