チュ・ギョウン現代・起亜車インフォテイメントセンター長(右)が先月24日、京畿道華城のナムヤン研究所で自動車用インフォテイメントシステムをテストしている。[写真 現代自動車グループ]
現代車グループ関係者は「電装装備の使用が不便で故障が多い日本車・ドイツ車は消費者の不満が多かったが、スマート機器に慣れた韓国消費者の要求に合わせてインフォテイメントシステムを開発した現代車グループは良い点数を受けた」と説明した。
先月24日、京畿道華城(ファソン)のナムヤン研究所を訪問し、チュ・ギョウン現代・起亜車インフォテイメントセンター長(常務、45)に自動車インフォテイメントシステムの未来について尋ねた。
--自動車でインフォテイメントシステムが重要な理由は何か。
「過去は空調装置を作動し、オーディオを聴く程度だったが、今は自動車のすべての機能を経験できるようにするシステムだ。スマートフォンより便利に情報に接近できるシステムを作るのが課題だ」
--なぜサムスン電子と協業しないのかと疑問を抱く人が多い。
「特に、どの企業と協業する、しないという政策があるわけではない。サムスン電子は自動車電装分野の最高レベルのハーマンを買収し、ハーマンとはずっと協業してきた」
--ハーマンは現代車が望むスペックに合わせることができないという噂もあった。
「そうではない。ハーマンは立派な会社で、現代車とはオーディオ分野で密接な関係を維持している。インフォテイメントシステムでもプロジェクトによっては協業中だ」
--自動車の電装装備が増え、デジタル格差が広がった。解決方法はないのか。
「使用者経験(UX)を設計する時、それが最も難しい。あらゆる世代を満足させようとすれば、中途半端なシステムが出てくるものだ。デジタル機器に慣れている人を目標にするが、長期的にはAI基盤の音声認識機能が重要なインターフェースになりそうだ」
--現代車グループがレキシコンやクレールなど有名オーディオと協業するが、性能は期待に及ばないという評価も多い。
「ジェネシスに搭載されたシステムには自負心を抱いている。下半期に出る新車を通じて一段階高まったシステムを見せることができると期待している」
--現代車は良いUXと技術を出すが、テスラのような「ファーストムーバー」「トレンドセッター」というイメージがないのでは。
「テスラが大画面を搭載し、まるでコンピューターを車に移植したようなトレンドを実現させた。運転する時に使うUIとしてはやや危険とも感じられるが、新しい機能を加える試みはテスラを所有する顧客や購買を考慮する顧客に良いイメージを与えるだろう。自動車の必須機能ではなく、おもしろい機能を搭載できるよう努力していきたい」
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