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文大統領、激しい雨の中で屋根なしタラップ…日本冷遇論に青瓦台「礼を尽くすため」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国の文在寅大統領が大阪で開かれるG20サミット(28~29日)に参加するために27日、日本を訪問した。雨が降る中、関西国際空港に到着した文大統領が金正淑夫人と傘を差して専用機から降りている。(写真=青瓦台写真記者団)

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が27日午後、主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開かれる大阪に到着した。激しい雨が降りつける中、文大統領が自ら傘を差したまま、屋根がないタラップ(階段)から空軍1号機を降りてきたことに対して、一部では「日本側が冷遇した」という指摘が出たが、青瓦台(チョンワデ、大統領府)はこれを否定した。

青瓦台はこの日、記者団に送ったSMS(文字メッセージ)を通じて「空港到着時、開放型タラップを設置したのは写真取材の便宜などを考慮した韓国側の選択」としながら「雨に少々打たれても、歓迎に出てきてくださった方々に礼を尽くすためのものでもある」と説明した。

この日大阪に到着した首脳のうち、中国やブラジルの首脳は屋根のあるタラップを、トルコやベトナムの首脳は開放型タラップを利用した。


文大統領は27日午後2時ごろ、京畿道城南(キョンギド・ソンナム)のソウル空港から専用機便で出国して3時40分ごろ関西国際空港に到着し、G20サミットへの出席をはじめとする2泊3日の訪日日程に入った。出国には与党「共に民主党」の李海チャン(イ・ヘチャン)代表、陳永(チン・ヨン)行政安全部長官らが文大統領を見送った。関西空港に到着すると、阿部俊子・外務副大臣の代わりに、新井純・大阪府副知事らが文大統領夫妻を出迎えた。昨年5月9日、文大統領が韓日中首脳会議参加のために羽田国際空港を到着した時は河野太郎外相が出迎えた。

文大統領は到着直後、中国の習近平国家主席と就任後5回目となる韓中首脳会談を行った。会談後には同胞懇談会に参加して初日の日程を終えた。

文大統領は大阪G20サミット開幕日である28日、「世界経済と貿易・投資」を主題にした1つ目のセッションでの発言を通じて政府の革新的包容国家の実現のための取り組みなどを紹介する。この日午後にはロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談も予定されている。この会談で米朝間の非核化対話の早期再開点を強調しながら協力を要請する見通しだ。

文大統領はプーチン大統領との会談に先立ち、インドのナレンドラ・モディ首相とインドネシアのジョコ・ウィドド大統領とも二国間会談を行う。

訪日最終日の29日には、不平等解消と包容的で持続可能な世界の実現」をテーマとした3つ目のセッションに発言者として壇上に立ち、平和経済時代を開いていこうとする韓半島(朝鮮半島)政策の方向について説明する。文大統領はこの日、カナダのジャスティン・トルドー首相と会談して韓半島平和プロセスに対する支持を要請する予定だ。この他にもG20サミット期間中、アルゼンチンやオランダの首脳ともプルアサイド(pull aside・略式会談)形式の会談を行う計画だ。

3日間の日程を終えた文大統領は29日午後、帰国の途につく。



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