「コリアンゾンビ」チョン・チャンソン（３２、コリアンゾンビＭＭＡ）が再起した。鮮やかなカウンターパンチでヒットさせ、５８秒で勝利を手にした。

チョン・チャンソン（ランキング１２位）は２３日、米サウスカロライナ州グリーンビル・ボン・セコース・ウェルネス・アリーナで開催された総合格闘技ＵＦＣファイトナイト１５４のメインイベント、フェザー級（６５．７７キロ）の試合で、ランキング５位のヘナート・モイカノ（３０、ブラジル）を第１ラウンドＴＫＯで仕留めた。チョン・チャンソンのＵＦＣの成績は５勝２敗となった。チョン・チャンソンはケージに上り太極旗（韓国の国旗）を掲げてパフォーマンスをした。観客は「ゾンビ」を連呼しながら起立拍手を送った。

試合はあっという間に終わった。チョン・チャンソンはモイカノのジャブをよけた後、右カウンターパンチを相手の顔面に的中させた。倒れたモイカノに一方的に攻撃を続けるとレフェリーが試合を止め、わずか５８秒で勝利をつかんだ。チョン・チャンソンは試合後、「練習してきたパンチだった。いつ出るか時間の問題だった」とし「米国に渡って１カ月以上練習したことを考えると涙が出た」と語った。


秋山成勲（４４）やキム・ドンヒョン（３８）より知名度は低いが、チョン・チャンソンは激戦を見せるため世界格闘技ファンの間で人気がある。ダナホワイトＵＦＣ社長もチョン・チャンソンのファンだ。相手の攻撃を受けても立ち上がって戦うため「コリアンゾンビ」というニックネームがついた。ランキングもＵＦＣ韓国人ファイターのうち最も高い。

２０１７年に軍服務を終えて復帰したチョン・チャンソンは復帰戦でデニス・バミューデス（米国）を破って復活を知らせた。しかし昨年１１月、ヤイール・ロドリゲス（メキシコ）戦では終了１秒を残して逆転ＫＯ負けを喫した。しかしこの日の勝利でチョン・チャンソンは再起のきっかけをつかんだ。

チョン・チャンソンは「名勝負製造機」の名声を守っている。ＵＦＣは良いファイトを見せた選手に対戦料とは別にボーナス５万ドルを支払う。チョン・チャンソンの華麗なＫＯ勝利は「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」に選ばれた。チョン・チャンソンはＵＦＣデビュー後７試合でボーナスを７回も受けている。チョン・チャンソンはこの日の試合を勝利で飾り、２０万ドル近いファイトマネーを受けるという。