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「紛失したことにして楽に行きましょう」…チョン・ジュニョンの黄金フォン、警察が証拠隠滅

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

歌手チョン・ジュニョン氏

3年前に歌手チョン・ジュニョン氏の違法撮影に関する違法捜査疑惑が事実として明かるみになった。3年間で10人の更なる被害者を未然に防ぐことができる機会を逃したことになる。

ソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊は事件を捜査していた当時の城東(ソンドン)警察署の警察官A氏(虚偽公文書作成および行使・職務遺棄)と当時チョン・ジュニョン氏の弁護人だったB氏(証拠隠匿及び職務遺棄)を検察に起訴意見で送致したと12日に明らかにした。

チョン・ジュニョン氏の違法撮影の事実が初めて明らかになったのは2016年8月だ。被害女性が「性交中にチョン・ジュニョン氏が身体の一部をこっそり撮影した」と城東警察署に告訴状を提出した。捜査が始まると弁護人B氏はチョン・ジュニョン氏の携帯電話を警察に提出せず、私設フォレンジック(デジタル復元)業者に預けた。数日後、警察に出頭したチョン・ジュニョン氏は容疑を否認し、捜査担当者のA氏は証拠収集のための携帯電話の提出を要求しなかった。


それだけでなくA氏はB氏に「フォレンジックを依頼したと言わずに、むしろ携帯電話を紛失したことにして楽に楽にやればよかったのに」と職務遺棄を提案するようなことも言った。その後A氏は自らフォレンジック業者を訪れ、「(チョン・ジュニョン氏の携帯電話の)データの復元不可能」という確認書を要請した。業者側が断るとB氏は「私が事件処理を楽にして差し上げる」とフォレンジック業者の付近にある北京ダック専門レストランでA氏に夕食を振る舞った。同日B氏は「チョン・ジュニョン氏の携帯電話のデータ復元がは可能だ」という内容の虚偽確認書と「破損のため確認不可能」という付箋を付けた携帯電話の写真を添付し、バイク便で警察に提出した。しかし、警察の調査結果、当時チョン・ジュニョン氏の携帯電話は正常に機能しており復元も可能な状態だったという事実が明らかになった。

捜査が行われる間、当時の城東署担当課長や係長らは「携帯電話を押収しろ」や「撮影した携帯電話がないのに、どうして起訴意見で送致できるのか」と押収指示を出し捜査報告書を戻した。

しかし、A氏は「チョン・ジュニョン氏が犯行を一部認めている」という理由だけで戻された捜査報告書の再決裁を要請し、報告書は最終的に受け入れられた。警察によると、当時A氏が作成した捜査報告書には「チョン・ジュニョン氏の携帯電話から削除された内容を回復中だが時間がかかるためデータ復旧が確認されたらこれを提出させ、追って検察に提出する」と書かれていた。しかし、その後提出はなされなかった。

A氏はそれだけでなく虚偽公文書作成まで行った。警察によると、A氏は自分が虚偽作成した報告書と相反する内容の「データは平均24時間以内に復旧完了します」という記述を隠した状態でコピーしたものを捜査記録に添付した。

こうして消えた別名「チョン・ジュニョンの黄金フォン」が再び登場したのは3月だ。チョン・ジュニョン氏とBIGBANG(ビッグバン)のV.I氏(本名イ・スンヒョン)のチャットルーム問題が浮上すると警察は当時フォレンジックを行っていた業者を家宅捜索し、チョン・ジュニョン氏は警察の調査に出頭し当時使っていた携帯電話を提出した。

警察によるとB氏はチョン・ジュニョン氏の携帯電話を約3年間弁護士事務所の金庫に保管し、その後チョン・ジュニョン氏の所属事務所で保管した後に警察に提出した。3月に警察に携帯電話をフォレンジックした際にはすでにデータ復元が不可能「初期化」状態だったという。

知能犯罪捜査隊関係者は「A氏がなぜそのようなことをしたのかは明らかにしなかった。芸能人の事件がプレッシャーになり疲れて早く終わらせたくてやったようにも思える」と述べた。



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