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仏カンヌも惚れた…笑い・涙の二兎を追ったポン・ジュノ監督のユーモア(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に招待された映画『Parasite』の出演者が21日(現地時間)、レッドカーペットに登場した。

『殺人の追憶』(2003)からポン監督と4作目に手を組んだソン・ガンホは今回も表情一つで主題を表現する。『グエムル-漢江の怪物-』(2006)のみすぼらしいパパ、カンドゥと似ているようで違う。『オクジャ/okja』に続き、もう一度ポン監督の作品に出演したチェ・ウシクは手際のいいキャラクターと繊細な感情線を演じる。パク社長の「シンプルな」性格の持ち主である妻、ヨンギョ役のチョ・ヨジョンは多数のテレビドラマで経験の多いお金持ちの奥さん役を変奏してきた経歴が光を放つ。『オクジャ/okja』のスーパー豚、オクジャの声などでポン監督と作品を手掛けたイ・ジョンウンも目につく。今回はパク社長家の家政婦役を演じて格別なエネルギーで中盤部を掌握する。

空間はこの映画のもう一つの主人公。ポン監督はSF映画『スノーピアサー』では凍りついた世界を走る汽車の車両を階級社会に比喩し、怪獣災難映画『グエムル-漢江の怪物-』では米軍の毒劇物により汚染された漢江(ハンガン)の橋の下を覗いた。今回は韓国社会のさらに深くて暗い底辺を意識的に食い込んだ。

人が使い捨てたゴミ袋、酔っ払いのおしっこ跡が残っているキテク家の臭い半地下の家と有名建築家が建てたパク社長家の大邸宅は信じられないほど克明な対比を見せる。同時に、ある街中の風景をそのまま移しておいたかのように現実的だ。貧困層は貧困層のまま、富裕層は富裕層のまま生きていくことを強要するかのような正反対の世界で生き残ろうとする足掻きは罪になり重く、重くのしかかる。


「予想を超えようと最善を尽くした」という監督の話のように映画の毎瞬間、虚を突く。2年前、ネットフリックス映画『オクジャ/okja』に続き、2回目にコンペティション部門に招かれたポン監督が受賞する可能性も占える。

翌日、公式記者会見でポン監督は多様なジャンルの変奏について「いつもジャンルの規則に従わない、おかしなジャンル映画を作った。その隙間で社会現場を表現したと思う」と話した。俳優に向かっては「私が書くあまりにも変態的で奇異なストーリーもこの方のフィルターを経れば品のあるものに変わる」として謝意を表した。

海外メディアからの好評も続いた。スクリーン・デイリーは「ポン・ジュノ監督が最も得意なもので戻ってきた。確実な達成と格別に韓国的な映画ということから際立つ」と評価した。ヴァラエティは「野性的な新作」としながら監督のかつての映画に比べて「笑いはさらに暗くなった。怒りはさらに無慈悲になった。むせび泣きはさらに絶望的になった」と報じた。英国日刊紙のガーディアンは5つ星の中で4つ星をつけた。

ポン監督は事前に全世界のメディアに配布した報道資料を通じてネタバレを控えてほしいと呼びかけた。



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