米国の対イラン制裁で2100社に上る韓国の輸出企業が直撃弾を受けている。イラン中央銀行のウリィ銀行と中小企業銀行のウォン決済口座が凍結され、これ以上輸出代金を受け取ることができなくなったためだ。
6日の関連業界によると、KOTRAは3日、輸出企業に「韓国・イラン間ウォン決済システム中断案内」を通知した。KOTRA関係者は「韓国に対する米国の対イラン制裁例外認定期間が5月2日13時(米国時間5月2日0時)で終了したのに伴う措置」と説明した。イラン産原油輸入全面禁止とともに輸出代金決済通路だったウリィ銀行・中小企業銀行のイラン中央銀行口座も凍結した。効力は通知日である3日から発生した。
◇イラン輸出閉ざされ2100社非常状態…年間40億ドルの市場失われる
「ウリィ銀行と中小企業銀行のウォン決済システム運営が中断され韓国とイラン間のウォン決済口座を利用した輸出入交易はできないことをお知らせします」。
KOTRAは3日、対イラン輸出企業にこうした内容の通知文を送った。輸出代金を受け取るウォン決済口座が凍結されたことでこれ以上イランへの輸出はできないという内容だ。イラン輸出の道が閉ざされた企業は地団駄を踏んでいるが、韓国政府は「これといった対策がない」という反応を出している。韓国輸出に「警告灯」が灯る中で年間40億ドル(2017年基準)に達した対イラン輸出市場まで失う危機にさらされた。
◇ウリィ銀行・中小企業銀行もウォン口座凍結
米国は2010年5月に「包括的イラン制裁法」を施行した。イランと取引する外国企業も制裁するというのが主要内容だ。イランとの貿易でドル取引を禁止させたのだ。5カ月後の10月に韓国政府は米国政府からドルの代わりにウォンを利用して貿易代金を決済する案をまとめ承認を受けた。
いわゆるウォン決済システムのスタートだった。ウォン決済システムはイラン中央銀行(CBI)が中小企業銀行・ウリィ銀行にウォン口座を開設し両国間の貿易代金をウォンで決済する方式をいう。
例えばイランの輸入商が韓国の企業から商品を買えば、イラン企業はイラン中央銀行にリヤルで代金を入金する。イラン中央銀行は韓国のウリィ銀行・中小企業銀行に開設されたウォン口座からこの金額相当のウォンで韓国企業の口座に代金を振り込む方式だ。イランの輸入商はリヤルを、韓国企業はウォンを使ってドル取引を避ける。代わりにイラン中央銀行は韓国でイラン産原油を輸入する石油会社からウォンで輸入代金を受け取り、この金額をウリィ銀行・中小企業銀行のウォン口座に預けた。
こうしたウォン決済システムが米国から認められ、米国のイラン制裁でも韓国企業はイランに輸出できた。2009年に39億9190万ドルだった韓国の対イラン輸出額は2012年に62億5653万ドルまで増加した。2017年は40億2016万ドル、昨年は22億9478万ドルに達した。
だが米国のイラン制裁再開に続き韓国も例外国から除外され、イラン産原油輸入禁止とともにウォン決済口座まで凍結した。昨年10月には米国の制裁再開によりイランのメラト銀行のウォン決済口座が凍結されている。イラン制裁専門家である法務法人栗村(ユルチョン)のシン・ドンチャン弁護士は「ウォン決済システム中止は商品を輸出しても代金を受ける方法がないという意味。韓国企業のイラン輸出の道が閉ざされることになったもの」と説明した。
◇イラン輸出企業は地団駄
昨年には2111社の韓国企業がイランに製品を輸出した。サムスン電子など大企業も一部あるが、ほとんどが生活必需品や電子・機械部品などを製造する中小・中堅企業だ。昨年イランに輸出した韓国の製品は自動車部品が5219万ドルで最も多かった。次いで機械類が4100万ドル、プラスチックが3432万ドル、鉄鋼が2064万ドル、電子部品が1611万ドルなどの順だった。
KOTRA関係者は「イランでは中国製品は人気がなく、日本製はとても高く韓国製品の人気が高い。中国製でも韓国の貿易会社が保証すればイランで人気が高まるため輸出企業の中には仲介貿易会社も多くある」と話した。
ウォン口座がすべて凍結されイランに輸出する2100社の韓国輸出企業は厳しい状況だ。韓国政府はこれと関連し企画財政部と産業通商資源部などが参加する会議を開き対策をまとめている。イラン輸出企業に流動性を支援し新たな販路を探すのに助けになる方策を検討中だ。韓国政府関係者は「ウォン決済システムを復活するためには米国政府を説得する方法しかない。水面下で米国政府と協議しているがイラン制裁に対する米国政府の雰囲気はとても頑固だ」と伝えた。
韓国政府のこうした対策が中長期的にはわからないがすぐに役立つものではないというのが該当企業の不満だ。イラン輸出企業関係者は「韓国製品の人気があるイランに代わる市場を探すのは言葉ほど簡単ではない。輸出販路開拓には長い時間がかかるのがわれわれとしてはまず今年が心配」と訴えた。
6日の関連業界によると、KOTRAは3日、輸出企業に「韓国・イラン間ウォン決済システム中断案内」を通知した。KOTRA関係者は「韓国に対する米国の対イラン制裁例外認定期間が5月2日13時(米国時間5月2日0時)で終了したのに伴う措置」と説明した。イラン産原油輸入全面禁止とともに輸出代金決済通路だったウリィ銀行・中小企業銀行のイラン中央銀行口座も凍結した。効力は通知日である3日から発生した。
◇イラン輸出閉ざされ2100社非常状態…年間40億ドルの市場失われる
「ウリィ銀行と中小企業銀行のウォン決済システム運営が中断され韓国とイラン間のウォン決済口座を利用した輸出入交易はできないことをお知らせします」。
KOTRAは3日、対イラン輸出企業にこうした内容の通知文を送った。輸出代金を受け取るウォン決済口座が凍結されたことでこれ以上イランへの輸出はできないという内容だ。イラン輸出の道が閉ざされた企業は地団駄を踏んでいるが、韓国政府は「これといった対策がない」という反応を出している。韓国輸出に「警告灯」が灯る中で年間40億ドル(2017年基準)に達した対イラン輸出市場まで失う危機にさらされた。
◇ウリィ銀行・中小企業銀行もウォン口座凍結
米国は2010年5月に「包括的イラン制裁法」を施行した。イランと取引する外国企業も制裁するというのが主要内容だ。イランとの貿易でドル取引を禁止させたのだ。5カ月後の10月に韓国政府は米国政府からドルの代わりにウォンを利用して貿易代金を決済する案をまとめ承認を受けた。
いわゆるウォン決済システムのスタートだった。ウォン決済システムはイラン中央銀行(CBI)が中小企業銀行・ウリィ銀行にウォン口座を開設し両国間の貿易代金をウォンで決済する方式をいう。
例えばイランの輸入商が韓国の企業から商品を買えば、イラン企業はイラン中央銀行にリヤルで代金を入金する。イラン中央銀行は韓国のウリィ銀行・中小企業銀行に開設されたウォン口座からこの金額相当のウォンで韓国企業の口座に代金を振り込む方式だ。イランの輸入商はリヤルを、韓国企業はウォンを使ってドル取引を避ける。代わりにイラン中央銀行は韓国でイラン産原油を輸入する石油会社からウォンで輸入代金を受け取り、この金額をウリィ銀行・中小企業銀行のウォン口座に預けた。
こうしたウォン決済システムが米国から認められ、米国のイラン制裁でも韓国企業はイランに輸出できた。2009年に39億9190万ドルだった韓国の対イラン輸出額は2012年に62億5653万ドルまで増加した。2017年は40億2016万ドル、昨年は22億9478万ドルに達した。
だが米国のイラン制裁再開に続き韓国も例外国から除外され、イラン産原油輸入禁止とともにウォン決済口座まで凍結した。昨年10月には米国の制裁再開によりイランのメラト銀行のウォン決済口座が凍結されている。イラン制裁専門家である法務法人栗村(ユルチョン)のシン・ドンチャン弁護士は「ウォン決済システム中止は商品を輸出しても代金を受ける方法がないという意味。韓国企業のイラン輸出の道が閉ざされることになったもの」と説明した。
◇イラン輸出企業は地団駄
昨年には2111社の韓国企業がイランに製品を輸出した。サムスン電子など大企業も一部あるが、ほとんどが生活必需品や電子・機械部品などを製造する中小・中堅企業だ。昨年イランに輸出した韓国の製品は自動車部品が5219万ドルで最も多かった。次いで機械類が4100万ドル、プラスチックが3432万ドル、鉄鋼が2064万ドル、電子部品が1611万ドルなどの順だった。
KOTRA関係者は「イランでは中国製品は人気がなく、日本製はとても高く韓国製品の人気が高い。中国製でも韓国の貿易会社が保証すればイランで人気が高まるため輸出企業の中には仲介貿易会社も多くある」と話した。
ウォン口座がすべて凍結されイランに輸出する2100社の韓国輸出企業は厳しい状況だ。韓国政府はこれと関連し企画財政部と産業通商資源部などが参加する会議を開き対策をまとめている。イラン輸出企業に流動性を支援し新たな販路を探すのに助けになる方策を検討中だ。韓国政府関係者は「ウォン決済システムを復活するためには米国政府を説得する方法しかない。水面下で米国政府と協議しているがイラン制裁に対する米国政府の雰囲気はとても頑固だ」と伝えた。
韓国政府のこうした対策が中長期的にはわからないがすぐに役立つものではないというのが該当企業の不満だ。イラン輸出企業関係者は「韓国製品の人気があるイランに代わる市場を探すのは言葉ほど簡単ではない。輸出販路開拓には長い時間がかかるのがわれわれとしてはまず今年が心配」と訴えた。
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