韓国産蜜が消えつつある。15日、韓国農村経済研究院(KREI)の報告書「養蜂産業の危機と示唆する点」などによると、国内のハチミツ生産量は昨年9685トンで、2014年(2万4614トン)に比べて60.7%急減した。このうち野生の花や樹液から得る「天然蜜」は2014年2万1414トンから昨年5395トンに74.8%も減った。反面、ミツバチに砂糖水を飲ませて生産する「飼養蜜」は同じ期間に3200トンから4290トンに増えた。
ハチミツ生産量が減った原因としてはまず異常気象が挙げられる。地球温暖化が続き、春の花の開花時期が以前より6~8日早まった。ハチの活動周期に時差ができ、ハチミツの採集が減っているということだ。農村経済研究院は、昨年の場合、春の高温・低温現象が続けて現れ、韓国の代表的な蜜源(ミツバチが蜜を探して飛び回る植物)のアカシアの花軸の発育が良くなかったことが影響を及ぼしたと分析した。
ミツバチの個体数が減ったことも要因に挙げられる。農林畜産食品部によると、2010年代初期、「サックブルード病」を引き起こす悪性ウイルスが広がりながら韓国の在来種ミツバチの70%が消えた。
昨年は本格的な蜜採取が行われる5月にミツバチの斃死が増えた。雨がよく降り気温が落ち、全国各地でミツバチのウイルス病が発生したためだ。
これによって養蜂農家も打撃を受けた。昨年の総収入から生産費を引いた養蜂農家のミツバチの巣箱100個あたり純所得は207万ウォン(約20万4000円)で、2017年(2691万ウォン)の10分の1にも及ばなかった。
このようにミツバチの生育環境が悪くなっているのは韓国だけではない。米国・欧州などではここ10年間、ミツバチの個体数が40%ほど減少したという調査もある。ミツバチは花のめしべとおしべの間を行き来して植物の受粉を助ける。国連食糧農業機関(FAO)によると、世界100大農作物の71%がミツバチに受粉を頼っている。蜜蜂の個体数が減れば世界的な食糧危機が訪れる可能性もあるという警告が出てくる理由だ。
農村経済研究院は養蜂産業の発展のためにはハチミツの生産よりはミツバチの花粉媒介を通した価値創出方案を模索する必要があると指摘した。イ・ジョンミン専門研究員は「米国の養蜂農家はハチミツの生産額よりも花粉媒介収益がより大きな比重を占めるほど、海外先進国では優先順位を花粉媒介に置く傾向」とし「養蜂業が自然環境保全に重要な役割を果たす『公益的価値』に注目する必要がある」と説明した。
ハチミツ生産量が減った原因としてはまず異常気象が挙げられる。地球温暖化が続き、春の花の開花時期が以前より6~8日早まった。ハチの活動周期に時差ができ、ハチミツの採集が減っているということだ。農村経済研究院は、昨年の場合、春の高温・低温現象が続けて現れ、韓国の代表的な蜜源(ミツバチが蜜を探して飛び回る植物)のアカシアの花軸の発育が良くなかったことが影響を及ぼしたと分析した。
ミツバチの個体数が減ったことも要因に挙げられる。農林畜産食品部によると、2010年代初期、「サックブルード病」を引き起こす悪性ウイルスが広がりながら韓国の在来種ミツバチの70%が消えた。
昨年は本格的な蜜採取が行われる5月にミツバチの斃死が増えた。雨がよく降り気温が落ち、全国各地でミツバチのウイルス病が発生したためだ。
これによって養蜂農家も打撃を受けた。昨年の総収入から生産費を引いた養蜂農家のミツバチの巣箱100個あたり純所得は207万ウォン(約20万4000円)で、2017年(2691万ウォン)の10分の1にも及ばなかった。
このようにミツバチの生育環境が悪くなっているのは韓国だけではない。米国・欧州などではここ10年間、ミツバチの個体数が40%ほど減少したという調査もある。ミツバチは花のめしべとおしべの間を行き来して植物の受粉を助ける。国連食糧農業機関(FAO)によると、世界100大農作物の71%がミツバチに受粉を頼っている。蜜蜂の個体数が減れば世界的な食糧危機が訪れる可能性もあるという警告が出てくる理由だ。
農村経済研究院は養蜂産業の発展のためにはハチミツの生産よりはミツバチの花粉媒介を通した価値創出方案を模索する必要があると指摘した。イ・ジョンミン専門研究員は「米国の養蜂農家はハチミツの生産額よりも花粉媒介収益がより大きな比重を占めるほど、海外先進国では優先順位を花粉媒介に置く傾向」とし「養蜂業が自然環境保全に重要な役割を果たす『公益的価値』に注目する必要がある」と説明した。
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