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<Mr.ミリタリー>米国、ICBM迎撃完成…北への先制攻撃作戦も(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
トランプ大統領の努力で米国は北朝鮮のICBMを防ぐ能力を確保することになったのだ。その間、米国は北朝鮮の「火星15」の核弾頭がさく烈する際に発生する途方もない電磁パルス(EMP)による被害に負担を感じていた。火星15が米本土の大気圏に再進入して核弾頭を爆発させる能力は検証されていないが、ニューヨーク上空100キロの大気圏外での核弾頭の爆発は今でも可能だ。その場合、数百キロ以内のコンピューターと携帯電話などすべての電子装備が機能しなくなる。ところが今回の試験のように高度1500キロの宇宙でICBMを破壊すればいかなる影響もない。したがってトランプ大統領は北朝鮮の非核化交渉でさらに余裕が生じると考えられる。また時間が経つほど米国のミサイル防衛システムは完全になる。

米国はロシアと中国も問題だが、挑発的な北朝鮮とイランがさらに深刻だと見ている。このため最近、新しいミサイル防衛戦略を計画した。米国防総省が1月に出した81枚のミサイル防衛検討(Missile Defense Review)報告書は、北朝鮮とイランのICBMから米本土を防衛するためにGBIの性能を改良し、2023年までに20基を追加して64基を確保する計画だ。GBIには多弾頭型ICBMを一度に迎撃できる新型迎撃体(MOKV)を搭載する。また米国はレーザーを無人機に搭載し、発射されたICBMを初期浮上段階で迎撃する計画も推進中だ。このレーザー迎撃システムが開発されれば北朝鮮に最初に適用される見込みだ。

特に米国はMDRの報告書を通じて「ミサイル防衛のための攻撃作戦」も立てた。北朝鮮などならず者国家が挑発できないよう抑止が優先だが、紛争発生時に敵のミサイルを事前に除去する先制攻撃作戦も辞さないという戦略だ。この時、地・海・空精密武器で敵がミサイルを発射する前に破壊する。したがって新しい攻撃作戦は北朝鮮の非核化交渉が完全に決裂する場合に適用される可能性がある。トランプ大統領の「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国防委員長が好きだ」という言葉は、北朝鮮の挑発を抑止するための外交戦略だ。そしてトランプ大統領は軍事的には北朝鮮のICBMを迎撃から、先制攻撃でICBMを破壊する戦略まですべてを備えた。


問題は韓半島だ。米国は在韓米軍と韓国を北朝鮮のミサイルから保護するためにTHAADを慶尚北道星州(ソンジュ)に配備したが、まだ完全な稼働ではない。パトリオットでは北朝鮮のミサイルを防ぐのに限界があり、国産迎撃システムはまだ配備されていない。国防部はこれという対策を出していない。ハノイでの米朝首脳会談の決裂でトランプ大統領は北朝鮮の完全な非核化基準を大きく高めた。強化に向かいつつある対北朝鮮制裁で、今年の北朝鮮経済はさらに厳しくなる見込みだ。現在としては代案がない北朝鮮がどう出てくるかは予測できない。したがって政府は言葉だけの「平和」ではなく、トランプ大統領のように万が一の事態にも徹底的に備えるべきではないだろうか。



<Mr.ミリタリー>米国、ICBM迎撃完成…北への先制攻撃作戦も(1)


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