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太永浩氏「スペインの北大使館、命より貴重な暗号解読PC盗難も」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使が、2月に発生した在スペイン北朝鮮大使館襲撃事件当時、北朝鮮は核心暗号プログラムが入ったコンピューターを盗まれた可能性があると主張した。最近、北朝鮮が中国やロシアなど海外の自国大使を召還したのも、秘密電報文で指示できなかったためだと分析した。

太氏はブログで「世界が在スペイン北朝鮮大使館襲撃事件について報道しているが、北朝鮮が1カ月間も沈黙で一貫しているのを見ると、侵入者らは大使館の核心機密事項の『変信用コンピューター』を強奪したのではないかと考えられる」とコメントした。

太氏は「北の大使館で人の命より貴重なものが平壌(ピョンヤン)と大使館がやり取りする電報文の暗号を解読する変信用コンピューター」と紹介した。


太氏は「世界すべての国の大使館が本国と通信用コンピューターを通じて暗号化された文章をやり取りするが、北朝鮮の特殊暗号技術はどの西側情報機関も解くことができないという『抗日パルチザン式』」と伝えた。続いて「抗日パルチザン式という名前は、中国共産党が抗日闘争当時に発明したもので、共産党本部から地方党組織や国民党統制地域の共産党組織に指示を送る時、事前にいくつかの小説を先に送った後、暗号文を送ながら、それぞれ異なる小説のページと段落に基づいて解読する方式を使用したことに由来している」と説明した。数学式の西側式暗号作成法とは完全に異なる方式ということだ。

太氏は「その暗号プログラムが含まれているコンピューターが米連邦捜査局(FBI)に渡ったとすれば、北朝鮮としても大変なことになる」とし「おそらく源泉ファイルからすべて変え、すでに出た北朝鮮の小説をすべてなくし、しばらく平壌とすべての北朝鮮公館の間の暗号通信ができなくなるだろう」と予想した。

太氏は「北朝鮮の外交官なら、大使館が襲撃されて変信用コンピューターを強奪したとすれば命をかけても阻止しなければならなかったが、それを奪われたとすれば無事でないはず」と話した。

続いて「今回、北朝鮮が米国との新しい交渉戦略を立てながら中国、ロシア、ニューヨーク駐在の大使を平壌に呼んだが、その理由も電報文を通じて秘密を現地大使館に送ることができない状況と関係があるかもしれない」と予想した。

池在竜駐中国大使、金衡俊(キム・ヒョンジュン)駐ロシア大使、金星駐国連大使は19日、平壌に急きょ帰国した。池在竜大使と金星大使は23日に中国北京の空港で確認され、現地に戻ったという。



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