脱北した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使が23日、国会情報委員会に出席し、亡命後に韓国で生活しながら感じた点などについて話した。太氏はこの日、「ろうそく集会にもかかわらず国が機能し、聴聞会で権力者に鋭い質問をする姿を見て驚いた」と述べた。
今年8月に韓国に亡命した太氏はこの日、国会情報委員との懇談会に出席した。この席で太氏は「国会が権力を持つ政府を透視して批判するのが韓国社会の長所であり、これが大韓民国の発展の動力ではないだろうか。大韓民国の民主主義について前向きに考えるようになった」と話したと、与野党情報委幹事のセヌリ党の李完永(イ・ワンヨン)議員、共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)議員、国民の党の李泰珪(イ・テギュ)議員が伝えた。
この日、太氏は議員らに「テレビで見ていた人たちに会えてうれしい」とあいさつをするなど、約30分間の懇談会で明るい表情を見せていた。「黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行が国会に出てきて議員らにやられる姿が新鮮だった」という話もしたという。
太氏は北朝鮮の内部情勢については「今年5月の第7回労働党大会でパキスタン、インド式の核保有国地位を認められるのが金正恩(キム・ジョンウン)の方針だった」とし「核保有国の地位を認められた後、国際的対話で問題を解決するという戦略」と述べた。その後、「2017年末や2018年初めが追加の核実験の時期だと見ている」とも伝えた。太氏は27日には統一部記者団と懇談会をする。
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