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【社説】墜落する韓国自動車産業、それでもストをするという労組

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の自動車産業がまた1段階落ちた。韓国自動車産業協会によると昨年の韓国の自動車生産台数は402万9000台で世界7位を記録した。1年ぶりにメキシコに追い越された。2016年にインドに抜かれ6位になってからわずか2年で再度下落した。

原因は高い賃金と低い生産性、労使不和だ。韓国GM群山(クンサン)工場はこうした理由に経営失敗が合わさり昨年閉鎖した。ルノーサムスンの釜山(プサン)工場も不安だ。釜山工場の平均賃金は同じグループに所属する日産の九州工場より20%高い。それでも賃金引き上げなどを要求しこの4カ月間に28回にわたり部分ストをした。すると親会社である仏ルノーグループのロス・モザス副会長が今月初めに警告性ビデオメッセージを送った。「ストを継続すれば新車生産割当を与えることはできない」という内容だった。ルノーサムスン労組は真っ向から対立した。13日と15日に追加部分ストをし、全面ストも検討するとした。これだけではない。現代・起亜自動車労組もやはり賃金を大幅に低くした光州(クァンジュ)型雇用に反発し全面ストを宣言した。

いま世界の自動車メーカーは構造調整の真っ最中だ。エコカー、自動運転者、ライドシェアのような産業変化と世界的な景気低迷に先制的に対応するためだ。フォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズ(GM)、フォード、日産は数千人を減員し組織を変えている。高賃金・低生産性でも粘り強く賃金引き上げを要求し、ともするとストを日常的に行う韓国と比較される。こうした国に投資する自動車メーカーが果たしてあるだろうか。


政府もまた責任がある。貴族労組に肩入れし、労働市場柔軟化は省みない。このままでは韓国経済の主力である自動車産業に未来はない。生産台数はさらに落ち、工場閉鎖が相次ぎかねない。余波は惨憺だ。韓国はすでにGM工場閉鎖により群山経済が崩壊した姿を目撃した。それを見て労組と政府は何を学んだのか。



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