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政治家と記者が半分ずつ占める「韓国政府主導CES」…米国のサムスンブースより狭かった

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

予想より閑散としているサムスン電子の韓国版CES展示場。

韓国版CESが開かれた東大門デジタルプラザで市民がデジタルコクピットを体験している。

「東大門(トンデムン)CES」が開かれたソウルの東大門デザインプラザ(DDP)周辺は29日午前からVIPを迎えるのに余念がなかった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領だけでなく、兪英民(ユ・ヨンミン)科学技術情報通信部長官、成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官、洪鍾学(ホン・ジョンハク)中小ベンチャー企業部長官、李孝成(イ・ヒョソン)放送通信委員長まで、多くの政府高官が来賓として参加した理由だ。文大統領が退席し一般観覧が始まった正午以降も政治家と関連団体のトップ、そして取材する記者らが展示会の観覧客の大多数を占めた。

LGエレクトロニクスのブースでは金昌容(キム・チャンヨン)情報通信産業振興院(NIPA)院長を相手に会場スタッフが88インチ有機ELテレビについて説明するのに忙しかった。ネイバーのブースでは洪永杓(ホン・ヨンピョ)民主党院内代表がロボットアームを自分の肩にかけてみることもした。ネイバーのスタッフは洪院内代表と金炳旭(キム・ビョンウク)、姜炳遠(カン・ビョンウォン)民主党議員に「たくさん助けてください。ありがとうございます」と話した。

今回の行事をCES2019と規模の面で比較すると64分の1水準だ。CESが開かれるラスベガスコンベンションセンターとその周辺を合わせると合計19万1380平方メートルだが今回「韓国電子・IT産業融合展示会」が開かれたDDPアートホール1館の規模は2992平方メートルだ。ラスベガスCESでサムスン電子が設けたブースの3368平方メートルより400平方メートル近く狭い。


バイヤーがあちこちを歩き回り、ロボットやバーチャルリアリティ(VR)などの各種試演イベントが同時多発的に行われるCES2019とは全く異なる姿だ。

◇サムスンはロボット、LGはモバイル機器抜ける

実際にサムスン電子ブースではラスベガスとは違い移動型ロボット「サムスンボットケア」を見られなかった。サムスン電子関係者は核心製品であるサムスンボットを除いたことについて、「これといった特別な理由はない。展示会事情などを考慮してロボットよりは別のものが良いと判断したようだ」と話した。LGエレクトロニクスのブースでは第5世代(5G)移動通信をはじめとするモバイルデバイスは見られなかった。LGエレクトロニクス関係者は「規模がCESより小さいため主要製品中心にブースを設けることになった」と答えた。

大学生のチョン・ジュンミョンさんは「CESで展示されたという製品を直接見たくて来たが思っていたより規模が小さい。COEXで毎年開催される韓国電子展も行ってみたが、むしろそっちがましなようだ」と話した。毎年10月に開かれる韓国電子展は今年で50年目を迎える。VR機器を体験したある外国人観覧客は「韓国でマーケティング業務を担当しており関心を持って来たが規模がまったく違う。今月開かれたCESも行ったがその時に見た韓国企業ブースに比べるとがっかりだ」と話した。

ネイバー展示場にいたあるスタッフは「ブースの位置と大きさも2日前にわかった。年初からCESの準備で1日も休めていないが、東大門でも類似の行事が開かれるからとこれまでスタッフが強行軍してきた」と話した。

◇「2日前にブースの位置と大きさ知った」

スタートアップ(新生企業)ブースは通常の採用説明会のブースのように2~3坪規模にすぎなかった。製品説明を見られるテレビスクリーンひとつにイスが2脚だけ置かれたブースも存在した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は行事をスタートアップと関連機関の韓国電子情報通信振興会の要請を受け、産業資源部と科学技術情報通信部など政府官庁がともに企画したと明らかにした。

あるIT業界関係者は「スタートアップにはこうした行事が多く開かれ大衆に製品を知らせることが重要かもしれない。しかし拙速な準備でむしろ観覧客に『CESに出した韓国企業の新技術がどうしてこんなに大したことないのか』と思わせるようで残念だ」と話した。



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