スポーツ選手にとってコーチや監督は絶対的存在だ。特に情操的に未熟な時期から指導を受けていると、師匠と弟子ではなく主人と奴隷のような関係に変質したりもする。暴行に苦しめられた沈錫希選手がチョ・ジェボム前代表チームコーチから性暴行被害まで受けることになった背景には、そのような閉鎖的、垂直的権力構造が原因になった可能性が高い。それでも今まで放置や黙認が行われてきたとすれば、体育界のシステムにねじが抜けていたとみるほかない。
批判世論が巻き起こると、国会と文化体育観光部、大韓体育会は先を争って対策を打ち出している。選手村訓練場・競技場への監視カメラの設置、泰陵(テルン)・鎮川(ジンチョン)選手村の現場調査、性暴力の全数調査などだ。だが、性暴行前歴指導者の資格永久剥奪など一部を除いては、表面的な後手行政だという指摘を避けることはできない。
批判世論が巻き起こると、国会と文化体育観光部、大韓体育会は先を争って対策を打ち出している。選手村訓練場・競技場への監視カメラの設置、泰陵(テルン)・鎮川(ジンチョン)選手村の現場調査、性暴力の全数調査などだ。だが、性暴行前歴指導者の資格永久剥奪など一部を除いては、表面的な後手行政だという指摘を避けることはできない。
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