デザートカフェ「QUARTET」で販売されているライアンパンは午前中に売り切れとなる。(写真=カカオIX)
大型マートでは最近、インスタントコーヒーを求める人が大きく増えた。ホットコーヒーやラテを好んで飲んでいた20代学生から30~40代主婦まで年齢幅も広い。彼らが求めるのはコーヒーブランドのマキシム(MAXIM)のインスタントコーヒー。だが、既存の製品とは包装から違う。パッケージデザインにライアン・ムジ・チューブ・アピーチなどカカオフレンズのキャラクターが描かれている「マキシムXカカオフレンズスペシャルパッケージ」だ。パッケージごとにマグ&コースターセット、魔法瓶、デザートボールなど計9種類の限定版カカオフレンズコラボレーショングッズ(Goods)1個がランダムに入っている。
ドーナツ専門店にはラグを買おうとする人の行列が続いている。ダンキンドーナツが「ラインフレンズ」と手を握って進めている「ラインフレンズwithダンキンドーナツ・ウィンターランド」の最初のプロモーションでソフトラグを公開したためだ。売り場で1万ウォン(約1000円)以上の製品を購入した顧客に限って5900ウォンでラグを販売した。ラグは3つのデザインで構成されたが、原形ラグの中にラインフレンズのブラウンとコニーがそれぞれドーナツとコーヒーを楽しむ姿が描かれている。ラグは販売6日で21日に70%が売れ、すでにラグが品切れになった売り場もある。ダンキンドーナツ関係者は「ラインのキャラクターは老若男女皆が好むキャラクターで、さまざまなドーナツと販促物を通じて友達や恋人はもちろん、家族構成員皆に楽しんでほしい」として「12月まで次々とエアバルーンランプ、ウォーマークッションなどを販売する計画だ」と話した。
実際に、最近、食品業界ではキャラクター製品が大人気だが、これには共通点がある。それは、顔文字で多く使われるキャラクターということだ。誠信(ソンシン)女子大学サービスデザイン工学科のイ・ヒャンウン教授は「最近、人気のあるキャラクターはカカオフレンズとラインだが、これらは自身の感情を表現する媒介の役割を果たす顔文字から始まったキャラクターという共通点がある」とし「一般的なキャラクターでなく、オンラインやメッセンジャーなど日常で言葉では表現することが難しい自身の感情まで表わす媒介体、すなわち感情の代理人の役割を果たすため、人々はより愛着を感じている」と説明した。そのうえに、ビューティー業界ですでにカカオフレンズとのコラボレーションで発売した製品が大人気を得てその影響力を証明しただけに、食品会社にとってはより魅力的になるほかはない。
逆に、消費者にとっては「食べ物」であるため、買う時の負担が少ない。買っておけば誰でもいつでも食べることができるためだ。例えば「マキシムXカカオフレンズスペシャルパッケージ」の場合、限定版グッズを手に入れるためにはインスタントコーヒー260個を買わなければならないが、自身でなくても家族や同僚の誰かが、または今でなくても後ほど食べることができる。実際にこれを購入した後、インスタグラムに掲載した認証文の中には「コーヒーは母のもの」のようなコメントも多かった。
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