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殺人予告に飲酒運転まで…韓国個人ライブ配信の度を超えた逸脱

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#ポップコーンテレビ女性BJのイム氏(26)は2日午後8時、ソウル・江南(カンナム)で酒を飲んだ後に車を運転して近くの宿泊施設まで移動した。700メートルほどを飲酒状態で運転し、この過程はリアルタイムで放送された。視聴者の通報により出動した警察は目撃者の話に基づき江南区庁駅近くの宿泊施設8カ所を調査し、イム氏を現場で検挙した。当時イム氏の血中アルコール濃度は0.086%で免許停止に相当する数値だった。警察はイム氏と同乗者をそれぞれ飲酒運転と飲酒運転幇助の容疑(道路交通法違反)で在宅のまま立件したと11日に明らかにした。

#ユーチューブで個人ライブ配信を進めるキム氏(48)は先月23日午後11時、警察地区隊を訪ねて行きわざと暴れ回り、この過程を生中継した。当時キム氏は酒に酔った状態で、警察官のえり首をつかんで揺さぶったり暴言を吐いたりした。警察は公務執行妨害、特殊傷害未遂、情報通信網法違反などの容疑でキム氏を拘束した。キム氏は8月にも「視聴者を殺しに行く」と殺人予告し、この過程を生中継して警察に捕まったことがあった。

個人ライブ配信進行者の逸脱が度を越えている。広告収益と比例する視聴者数を増やすため刺激的な内容を配信しているものだ。放送通信審議委員会によると、懲戒を受けた個人ライブ配信は今年に入り8月までで81件に上り、26件だった昨年より3倍以上増加した。4月にBJチョルグが暴言を混ぜた配信を行い放送通信信義委員会から「利用停止7日」の処分を受けたのが代表的だ。


小学生の将来の夢1位が「ユーチューバー」という話が出るほど個人ライブ配信の影響力は毎年大きくなっている。グーグルコリアによると昨年末基準で視聴者数10万人を超える韓国国内のチャンネルは2015年の368件から2017年には1275件と2年間で4倍近く増加した。100万人を突破した韓国系チャンネルも100件を超える。最近世論調査機関のエムブレーントレンドモニターが実施したアンケート調査結果によると、回答者の10人中6人がインターネット個人配信はテレビ番組に劣らずおもしろいと答えた。

だが保護者の中には個人ライブ配信が子どもに悪影響を及ぼすと懸念する人が多い。暴力やわいせつ動画に露出する可能性が高いためだ。小学1年生の娘をもつある市民は、「子どもと一緒にユーチューブを見ると大人が見てもきまり悪い映像が多い。こうした映像は子どもたちが見られなくすべきではないか」と指摘する。4歳の息子を持つ別の市民は「子ども1人でスマートフォンを利用するたびにそばで監視することもできない。扇情的で暴力的な映像やチャンネルを遮断する装置があったら良い」と話した。

現在国会ではインターネット放送を放送通信審議委員会で審議し課徴金を科せるようにする統合放送法制定案を議論中だ。専門家の間では個人ライブ配信規制に対する意見は分かれている、ソウル大学心理学科のクァク・クムジュ教授は「暴力的で扇情的なコンテンツは脳に強い衝撃を与えるため子どもたちの情緒発達に悪影響を及ぼす可能性が高い。ユーチューブ利用者が毎年増加しているだけに動画の質を公営放送水準に高める必要がある」と主張した。これに対し慶熙(キョンヒ)大学社会学科のキム・チュンベク教授は「個人ライブ配信を法で規制すれば表現の自由侵害問題もあり実効性もなさそうだ」と話した。





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