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【中央時評】われわれは今、革命中なのか=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文大統領の望みどおり、ろうそくがフランス革命に次ぐものになるには、普遍妥当な革命精神を備えなければならない。自由・平等・博愛がフランスの革命精神だ。破壊と暴力、無秩序、反動という退行と屈曲はあったが、革命精神は1830年の七月革命(ブルジョア革命と新王朝)、1848年の二月革命(第二共和政)を経て1968年の五月革命(青年の文化革命)に継承され、現在でも人類の大切な遺産として残っている。ろうそくはこれにまだまだ及ばない。

自由は権力を拒否して批判する自由を含む。ところが現政権は「無菌社会」を夢見ている。「虚偽操作」と看板を変えたにフェイクニュース清算の本質は、不穏な反対と異質をだまらせようとするものだ。言論の自由を盛んに叫んでいた人々が「デマ」「カドラ通信(=真偽不明の噂)」を取り締まるという過去の権威主義をそっくりまねている。反対のない社会は死んだ社会だ。なぜフェイクニュースに自発的にだまされたい人々がこのように多いのか、その悩みと反省は政府がするべきことだ。

平等は、差別されない権利と法の前での「等しさ」だ。ソウル交通公社をはじめ公企業の雇用世襲不正、自分の家族を優先する「自分がすればロマンス、他人がすれば不倫」式のダブルスタンダード人事は、「機会の平等、過程の公正、結果の正義」がただの虚しい掛け声だったことを気づかせる。友愛・博愛などと翻訳されるフランス語「Fraternite」は英語の「Brotherhood」に該当し、「兄弟愛」「同志愛」に近い。見解が違っても自由と平等のために集まったすべての市民に対する抱擁だ。ろうそくは特定理念集団や勢力に対する絶対的支持ではない。それでも「我々だけの世界」を作って、反対する者を徹底的に排斥するのが最近の光景だ。


社会主義的経済、権力を動かす「青瓦台政府」、果敢な北朝鮮平和攻勢をかける外交・安保など、明らかに表面は革命的だ。だが、その内側を満たす精神と価値が貧弱なら真の革命には昇華され得ない。文大統領はエリゼ宮の夕食会で「フランスの偉大さを包容と和合から感じる」と述べた。そうだ。傲慢と憎しみでは革命精神を創造することはできない。ろうそくに自由・平等・博愛の精神を吹き込んでこそ革命のいのちを得ることができる。そうでなければ革命は狂気で終わりかねない。カミュは『異邦人』で「革命はまだ存在しない人を愛すること」と書いた。未来を知ることできない漠然とした愛が革命だ。革命を指向するろうそくがまっすぐ進んでいくのか、非常に不安だ。我々の革命は、今どのあたりなのか。

コ・デフン/首席論説委員



【中央時評】われわれは今、革命中なのか=韓国(1)


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