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米中の駆逐艦、南シナ海で41メートル超近接対峙…衝突直前の瞬間を公開

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米海軍が公開した米軍艦「ディケーター」(左)と中国軍艦「蘭州」(右)が30日、南シナ海で超近接対峙している。(写真=gCaptain)

南シナ海で先月30日に米国駆逐艦「ディケーター」と中国海軍駆逐艦「蘭州」が41メートルまで接近した瞬間の写真4枚が公開された。

米海軍ニュースサイトgCaptainは2日(現地時間)、米海軍が提供した「ディケーター」と「蘭州」の対峙を撮影した写真を公開した。全長150メートルほどの最新ミサイル駆逐艦2隻が超近接対峙する場面と、「ディケーター」が衝突を避ける場面が見える。

gCaptainがウェブサイトに公開した写真は、旅洋級ミサイル駆逐艦「蘭州」が船尾でアーレイバーク級駆逐艦「ディケーター」(DDG-73)の船首が向かう航路をふさぎ、接触しそうな瞬間だ。米海軍は当時の両軍艦の距離は41メートルだったと発表した。衝突を避けるために「ディケーター」は右側に船首を向けた。


「ディケーター」は当時、中国が領有権を主張するスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)のガベン礁(南薫礁)、ジョンソン南礁(赤瓜礁)など12カイリ(約22キロ)内の海域で「航行の自由作戦」を実行中だった。

軍事専門家のコリン・コー・シンガポール南洋理工大学教授は香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)に「最近の対峙で中国の行動は2014年に米中両国が締結した拘束力のない条約『海上での偶発的衝突防止基準』(CUES=Code for Unplanned Encounters at Sea)に反する」と述べた。続いて「今回の対峙は南シナ海に軍事的に介入しようとする外国軍艦に対する警告信号であり、国内の世論を意識した行動」と評価した。

米国は2015年10月の「ラッセン」のスプラトリー諸島進入をはじめ、1カ月から7カ月単位で計12回の「航行の自由作戦」を遂行した。今回の「ディケーター」は2016年10月21日にもスプラトリー諸島のガベン礁(南薫礁)、ジョンソン南礁でジグザグに航行した。同じ戦艦が航行の自由作戦を2回遂行したのは今回の「ディケーター」が初めて。



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