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旭日旗には怒るのに…建国記念日に太極旗が見えない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「済州道(チェジュド)の海に旭日旗が現れたら私は移民を決めます」

3日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民請願掲示板には旭日旗を掲揚した日本軍艦の観艦式参加を許さないことを要求する市民の投稿が多数掲載された。

この日1日だけで10件以上が掲載され、旭日旗という単語でキーワード検索すると、計287件の請願が出てきた。ほとんどが「日本が、戦犯旗である旭日旗を掲げられないように政府が力を発揮してほしい」「韓国軍艦は独島(ドクト、日本名・竹島)旗を掲げよう」などの内容だ。


日本の旭日旗掲揚論争は、10日に開かれる済州国際観艦式で自国の国旗と太極旗を掲げるよう求める韓国海軍の申し入れに日本が旭日旗を掲げるとしながら激しくなった。旭日旗は第2次世界大戦当時に日本軍が使っていたもので、侵略戦争と軍国主義の象徴とみなされている。

こうした中、開天節(建国記念日)である3日、各世帯で太極旗を掲揚する人はあまりいなかった。日本の旭日旗掲揚には怒る愛国者も、祝日に太極旗を掲揚したり意味を再確認したりすることはほとんどないという逆説が明らかになった。

同日午前、ソウル冠岳区奉天洞(クァナクク・ポンチョンドン)のあるマンション団地を訪れた。この団地は23棟で構成されていて、2000世帯以上が居住しているが、太極旗を掲揚した家庭はなかなか見つからなかった。1棟につき多くても2カ所だった。10棟(約1000世代)に対して確認した結果、ベランダの外に掲げられた太極旗が風にはためいている家庭は13世帯に過ぎなかった。

ソウル麻浦区(マポグ)と龍山区(ヨンサング)の大型マンション団地でも状況は大きく異ならなかった。世帯数は指で数えるのが難しいほどのひしめきぶりだったが、太極旗が掲揚された家庭は指で数えられるほど少なかった。市内中心地域の商店街はもちろん、住宅街路地などにも太極旗がかかっている様子はなかなか目にすることはできなかった。地方自治体が掲揚した車道横の太極旗がなければ、この日が太極旗を掲揚する日なのかも知るのがむずかしいほどだった。

3歳の子供を持つキムさん(35)は「家に太極旗もなく、祝日に国旗を掲げなければならないとは考えたこともない」とし「子供がもう少し大きくなったら教育次元で太極旗の掲揚を考慮しなければ」と語った。会社員のユンさん(40)は「開天節(建国記念日)をはじめ、祝日はただの休日。特に意味づけしたりしない。太極旗の掲揚に疎いのもこれと同じ脈絡のようだ」と話した。

一部の保守主義勢力が団体の象徴に「太極旗」を利用したことから、太極旗に対する反感が生まれたという市民もいた。朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾を前後して現れた彼らは太極旗を手にして集会に参加したため「太極旗部隊」とも呼ばれる。会社員のイさん(39)は「極端保守主義者が太極旗を持って集会に参加する様子を見て、太極旗に対する否定的な視線が生まれたのは事実」とし「祝日に太極旗を掲げるべきなのは分かるが、家に太極旗を掲揚すると何となく彼らと同類と見えるのではないかと思って用心深くなる」と語った。



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