自民党総裁選以降、政界の目が再びこの一人の男性に向けられている。小泉進次郎氏だ。来月1日予定された改閣リストに彼の名前が入るかどうかに関心が集まっている。
自民党総裁選の過程で小泉氏が誰を支持するかは選挙の間、焦眉の関心事だった。目立つ歩みで一躍「政治のアイドル」に浮上した彼が、大勢である安倍晋三首相を支持するか、石破茂元幹事長を支持するかはそれこそ熱い話題だった。
小泉氏は選挙終盤の党員投票が終わった20日になってから石破元幹事長を支持すると明らかにした。2012年総裁選でも石破候補を支持した彼は、義理を守りながらも安倍首相を最大限配慮したわけだ。
選挙当日、石破候補が254票を得て予想外の善戦をすると、小泉氏は待っていたかのように「すでに心の中では(石破氏への支持を)決めていた」と話した。彼が選挙終盤まで支持候補を明らかにしていなかったのが実際には石破候補を支持すると受け止められ、石破候補の善戦にも影響を及ぼしたとのことが政界の分析だ。
小泉氏の入閣説は政界でずっと取り上げられてきた。小泉氏は今年37歳で、2009年初めて国会議員に当選した後、党青年局長、内閣府政務官などを務めた。すでに次期、次次期首相候補として取り上げられているため、もう残りは長官職だけだ。今回の改閣で長官職を引き受けるのではないかとの見方が出る理由だ。
実際に小泉氏は「2020年東京オリンピック(五輪)が終われば、少子高齢化の問題がさらに深刻化する。それに合わせて準備をしている」と語るなど、安倍首相の任期が終わる2021年総裁選を意識した発言をしてきた。「2021年総裁選に出馬するつもりか」との質問にも笑うばかりで、否定はしなかったという。
安倍首相としても国民的スターに浮上している小泉氏を入閣させるのが悪いカードではない。しかも、他の候補を支持した彼を起用することで「適材適所」の人事という点をアピールすることもできる。政権と対立していた要人を入閣させることで内閣支持率を挽回する方式は安倍内閣が何度も愛用してきた手法だ。
麻生太郎副総理、菅義偉官房長官、二階敏弘幹事長など「核心3人組」の留任が確実視される中で、小泉氏の抜てきは「改閣の花」になる可能性が高い。
ただし、小泉氏の入閣は安倍政権に負担になる可能性もある。小泉氏自らが「自民党にも他の声を出すことが必要だ」と強調してきたことから、内閣でも批判の声を出す可能性が大きいためだ。安倍首相にとっては「虎子を育てるようなこと」になるわけだ。
入閣させるといっても誰に任せても無難な農林水産相や地方蒼生相を任せるのが注目を集めることができるだけでなく、適切な距離を置くこともできるという分析が出る理由だ。
本来、小泉氏本人は入閣説について口を固く閉じている。小泉氏は2015年改閣の時、安倍首相から入閣の提案を受けたが断ったことがある。当時、自衛権法制化の強行で世論の反発を起こした安倍内閣が改閣の「サプライズカード」として小泉氏に目を付けたが、小泉氏は肘鉄を食らわせた。
小泉氏は政権の周辺部で独自の声を出す方が良いと判断し、その判断は間違わなかったわけだ。
自民党総裁選の過程で小泉氏が誰を支持するかは選挙の間、焦眉の関心事だった。目立つ歩みで一躍「政治のアイドル」に浮上した彼が、大勢である安倍晋三首相を支持するか、石破茂元幹事長を支持するかはそれこそ熱い話題だった。
小泉氏は選挙終盤の党員投票が終わった20日になってから石破元幹事長を支持すると明らかにした。2012年総裁選でも石破候補を支持した彼は、義理を守りながらも安倍首相を最大限配慮したわけだ。
選挙当日、石破候補が254票を得て予想外の善戦をすると、小泉氏は待っていたかのように「すでに心の中では(石破氏への支持を)決めていた」と話した。彼が選挙終盤まで支持候補を明らかにしていなかったのが実際には石破候補を支持すると受け止められ、石破候補の善戦にも影響を及ぼしたとのことが政界の分析だ。
小泉氏の入閣説は政界でずっと取り上げられてきた。小泉氏は今年37歳で、2009年初めて国会議員に当選した後、党青年局長、内閣府政務官などを務めた。すでに次期、次次期首相候補として取り上げられているため、もう残りは長官職だけだ。今回の改閣で長官職を引き受けるのではないかとの見方が出る理由だ。
実際に小泉氏は「2020年東京オリンピック(五輪)が終われば、少子高齢化の問題がさらに深刻化する。それに合わせて準備をしている」と語るなど、安倍首相の任期が終わる2021年総裁選を意識した発言をしてきた。「2021年総裁選に出馬するつもりか」との質問にも笑うばかりで、否定はしなかったという。
安倍首相としても国民的スターに浮上している小泉氏を入閣させるのが悪いカードではない。しかも、他の候補を支持した彼を起用することで「適材適所」の人事という点をアピールすることもできる。政権と対立していた要人を入閣させることで内閣支持率を挽回する方式は安倍内閣が何度も愛用してきた手法だ。
麻生太郎副総理、菅義偉官房長官、二階敏弘幹事長など「核心3人組」の留任が確実視される中で、小泉氏の抜てきは「改閣の花」になる可能性が高い。
ただし、小泉氏の入閣は安倍政権に負担になる可能性もある。小泉氏自らが「自民党にも他の声を出すことが必要だ」と強調してきたことから、内閣でも批判の声を出す可能性が大きいためだ。安倍首相にとっては「虎子を育てるようなこと」になるわけだ。
入閣させるといっても誰に任せても無難な農林水産相や地方蒼生相を任せるのが注目を集めることができるだけでなく、適切な距離を置くこともできるという分析が出る理由だ。
本来、小泉氏本人は入閣説について口を固く閉じている。小泉氏は2015年改閣の時、安倍首相から入閣の提案を受けたが断ったことがある。当時、自衛権法制化の強行で世論の反発を起こした安倍内閣が改閣の「サプライズカード」として小泉氏に目を付けたが、小泉氏は肘鉄を食らわせた。
小泉氏は政権の周辺部で独自の声を出す方が良いと判断し、その判断は間違わなかったわけだ。
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