韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領と公式・特別随行員で構成された１００人余りの訪朝団が午前９時５０分、北朝鮮平壌（ピョンヤン）の順安（スナン）空港に到着した。

午前１０時、文大統領と金正淑（キム・ジョンスク）夫人が大統領専用機から降りると、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長と李雪主（リ・ソルジュ）夫人が直接空港で出迎えた。金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長、李善権（リ・ソングォン）祖国平和統一委員会委員長、崔竜海（チェ・リョンヘ）朝鮮労働団中央委員会政治局常務委員会、金与正（キム・ヨジョン）労働党第１副部長も出迎えに現れた。

この日、北朝鮮軍儀仗隊と住民は、空港滑走路の両側に並んで北朝鮮国旗と韓半島旗を持って訪朝団一行を迎えた。「民族の団結した力で平和と繁栄の時期を開こう」「平壌を訪問する文在寅大統領を熱烈に歓迎します」などの文句を記された横断幕も目についた。


この日、平壌順安空港には南側取材陣が北朝鮮朝鮮中央テレビとともに生中継を行った。平壌順安空港が韓国放送会社のカメラワーキング方式で生中継されたのは初めてだ。

米朝間の非核化交渉が膠着状態に陥っている中で文大統領の今回の訪朝が非核化の突破口となるかどうか注目されている。文大統領は平壌首脳会談を終えた後、米ニューヨークで開かれる国連総会に出席してドナルド・トランプ大統領に会う予定だ。