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ユ・スンジュンに認められない韓国国籍回復、兵役免除の安賢洙は可能か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ビクトル・アン(韓国名:安賢洙)は2006年のトリノ五輪では太極マークを付け金メダルを取った。(写真=中央フォト)

韓国に戻るビクトル・アン(韓国名:安賢洙、アン・ヒョンス)が韓国国籍回復を申請するのか、ロシアとの関係のためロシア国籍を維持するのかに対し関心が集まっている。

6日にロシアスケート連盟のアレクセイ・クラフチョフ会長は「ビクトル・アンが選手生活をやめロシアを離れる」と明らかにした。彼は「ビクトル・アンが子どもを韓国で育てたがっている」と付け加えた。ビクトル・アンは安賢洙として2006年のトリノ五輪でショートトラック3冠王に上がるなど韓国ショートトラックの看板選手として活躍したが、2011年にロシア国籍を取得し、ビクトル・アンという名前でロシア国家代表として選手生活を継続した。

◇国籍回復の障害ないか


現行の国籍法第9条第1項には国籍回復手続きがある。

過去韓国国民だった外国人が再び韓国国籍を取得することだ。国籍法施行令により法務部長官は国籍回復申請者に対し身元・犯罪経歴照会などを経て国籍回復を許可する。帰化とは違い国籍回復は面接や試験などの手続きがない。

ただ国籍法第9条2項により国や社会に危害を及ぼした事実がある人や兵役を回避する目的で韓国国籍を喪失したり離脱した人は国籍回復ができない。

歌手スティーブン・ユー(韓国名:ユ・スンジュン)がその例だ。ユー氏は1997年に韓国で歌手として活動していたが2002年1月に米国の市民権を取得し韓国国籍を喪失した。兵役回避のために米国の市民権を取得したという議論を呼んだ。その後兵務庁は「ユ・スンジュン氏が韓国で芸能活動をする場合、国軍将兵の士気が低下し兵役の義務を軽視するようになる」という理由で法務部に入国禁止を要請し、法務部も入国を認めていない。

2015年にユー氏はインターネット放送を通じて「いまからでも軍に入隊し韓国国籍を回復したい」と明らかにした。しかし現在ユー氏は外国国籍を持つ在外同胞向けのF4ビザの発給も拒否されており、これに反発して提起した訴訟でも敗訴し国籍回復は厳しいものとみられる。

◇早くから兵役免除された安賢洙、結局世論が変数

アン氏は2006年のトリノ五輪で金メダルを獲得し、早くから兵役特例の優遇を受けている。したがってビザ発給や国籍回復に問題はない。国籍回復を専門にしているイ・オクラン行政士は「とても有名な人で、また韓国国籍を持つ両親と戸籍でつながっており、本人の意志さえあれば1カ月以内に国籍回復は可能なようだ」と予測する。

しかしスケート界の派閥争いからロシア国籍を取得した時とはまったく変わった世論が変数だ。

アン氏の帰国をめぐりオンラインコミュニティには「自身が置かれた状況によってあちこち国籍を選んでいるようにみえる」とし、帰国後の彼の芸能番組出演をめぐって「いま国民は笑いより安賢洙の説明が必要だ」という反応が相次いだ。

あるスポーツエージェント関係者は「自分を受け入れたロシアとの関係もあるのですぐに国籍回復はしないようだ。また、今後どこでコーチ生活をするかも考慮しなければならないだろう」と予想した。



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