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LGのテレビ、1-3月期の営業利益率過去最高14%…サムスンとソニーは1桁にとどまる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

有機ELテレビ

LGエレクトロニクスでテレビ事業を行うHE事業本部は1-3月期に過去最高の営業利益率14%を記録し業界を驚かせた。同じ期間にサムスン電子やソニーなど競合企業が1桁の営業利益率を記録したのと比較すると圧倒的に高い数値だ。近く発表される4-6月期の業績でもLGエレクトロニクスHE事業本部は1-3月期と同じく2桁の営業利益率を記録するものと業界は予想している。こうした好業績を牽引するのはドル箱ともいえる有機ELテレビだ。

有機ELテレビは液晶テレビとは違いバックライトがなくそれぞれのピクセルが自ら発光する。独自発光するため鮮明で躍動感ある画面を実現する。2013年にLGエレクトロニクスが初めて量産し始めてから毎年急速に成長している。2013年に年間生産・販売台数4000台にすぎなかった有機ELテレビ市場は昨年159万台を記録し、今年は254万台、2022年には935万台に増えるものと市場調査専門機関IHSマーケットは予測する。

市場が大きくなっただけに競争はさらに激しくなった。ソニー、パナソニック、東芝など日本の家電業界が参入した。現在15社が有機ELテレビを販売している。中国1位のテレビメーカ-のハイセンスも近く有機ELテレビを発売する予定だ。


この中でLGエレクトロニクスの有機ELテレビが順調な業績を出せたのは価格帯が高いプレミアム製品に集中した戦略が一役買った。欧州・北米地域などは購買力が高い消費者が布陣している。液晶テレビより一段階進歩した有機ELテレビが受け入れられる市場でもある。北米の2500ドル以上のプレミアムテレビ市場でLGエレクトロニクスは2016年40.1%、昨年36.4%のシェアで1位となった。欧州のプレミアムテレビ市場でもLGエレクトロニクスは2016年に57.4%、2017年に31.8%といずれもシェア1位を記録した。

1月に米ラスベガスの家電見本市(CES)でLGエレクトロニクスのクォン・ボンソクHE事業本部長(社長)は「今年は有機ELテレビを前年比2倍以上売る」と公言している。市場の成長を見ればこの目標量を超過達成できるものとみられる。

有機ELテレビの短所だった「焼き付き」現象などが改善されたのも市場が拡大するのに一役買った。焼き付きとはディスプレーを再生させる時に残像が残る現象をいう。LGエレクトロニクスは独自開発した人工知能(AI)画質エンジン「アルファ9」を今年から有機ELテレビ新製品の主要モデルに搭載して画質を向上させた。LGエレクトロニクスのナム・ホジュンHE研究所長(専務)は「アルファ9適用で1秒間に見せられる画面数が多くなってもり、ぼやけることなく鮮やかで自然に視聴できる」と強調した。

5年間で大幅に低下した価格も有機ELテレビの大衆化を進めている。2013年にLGエレクトロニクスの55型有機ELテレビ価格は1500万ウォンだった。同じ大きさの液晶テレビと比較すれば5倍高かった。しかし2018年現在55型有機ELテレビの価格は239万ウォンで6分の1水準まで低くなった。

LGエレクトロニクスは一時80種類余りに達したテレビ製品の種類も50種類に減らした。クォン社長が「不必要な製品はあえて開発する必要はない」と指示したためだ。収益性が落ちる中低価格モデルは整理し、代わりに戦略製品に集中した。

しかしハイセンスやシャープなど有機ELテレビ市場に参入する後発走者の追撃も侮れない見通しだ。2016年に有機ELテレビを発売した当時には有機ELテレビ市場で1桁のシェアだったソニーは昨年18.3%のシェアを記録した。パナソニックも2016年の0.1%から10.4%にシェアが大きく拡大した。後発走者が増えるほど有機ELテレビの競争構図にも大きな変化がある見通しだ。



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