ソニーコリアの大倉喜久雄社長
4月に就任した大倉代表は韓国でプレミアムミラーレスコンパクトカメラ、ヘッドホン、イヤホンなどポータブルオーディオ分野で先頭を走っていることに対し自信を示した。特にソニーは各種IT機器、自動車などに搭載するイメージセンサー分野で圧倒的なグローバルトップだ。ソニーコリアの韓国での売り上げを牽引しているのもまさにイメージセンサーだ。
彼は「ソニーのイメージセンサーは世界市場の50%を掌握しており、オーディオ分野は過去に『ウォークマン』シリーズで蓄積されたノウハウが相当ある。カメラとヘッドホンのほかに放送装備、スマートフォン、テレビなどでグローバル競争力を確保したのもこの2つの分野での技術力が土台になった」と強調した。
事実韓国市場はサムスン電子やLGエレクトロニクスという地元の強者がいるため外国のIT企業が力を発揮するのは容易でない。さらにソニーの立場では韓国市場の売り上げ比率はパーセンテージで1けた台とそれほど大きくない。それでも「韓国市場はソニーの核心戦略地域」というのが彼の説明だ。最初の理由は「テストベッド」の役割だ。大倉代表は「韓国は速いIT技術と高い水準の顧客が存在する市場。韓国で成功した製品はグローバル市場でも成功するという信頼がある」と話した。
また、ソニーの人口比でプレミアム製品売り上げが最も多い国がまさに韓国だ。彼は「価格障壁が高い高額なヘッドホンやオーディオ機器などが韓国では着実に人気を得ている。ソニーならではの差別性と技術力で高級ユーザー層に食い込んでいる」と説明した。
韓国企業との協力も省けない。彼は「名前は明らかにできないが世界的なIT・自動車企業がソニーの主要B2B顧客であり、ソニーも韓国企業の主要製品を購入している。未来技術開発に向け多くの韓国企業とパートナー関係を維持している」と付け加えた。
大倉代表はソニーの代表的な知韓派に分類される。1988年に延世(ヨンセ)大学語学堂に通い、1992年に大阪外国語大学韓国語学科を卒業した彼は流ちょうな韓国語の実力を誇る。彼は「大学の時に韓国の下宿の友達と焼酎を飲みに通ったのが韓国語実力の秘訣。焼酎では『漢拏山』が特に好きだがソウルでは売っている所が少なく残念だ」と笑った。
インタビュー終盤に韓国のITのうちで日本より確実に先を行っている部分はなにかという質問を投げた。するとすぐに「日常化されたクレジットカードやスマートフォン決済と簡単なフードデリバリー注文システム」という答が出てきた。大倉代表は「関連インフラがとても整っている上に、顧客と事業主ともスマートフォンやクレジットカード使用に対する拒否感がないため現金を使うことがあまりない。キャッシュレス社会を実現する最初の国は韓国になるだろう」と話した。
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