米国のドナルド・トランプ大統領が24日(現地時間)、米朝首脳会談を突然中止する意向を明らかにすると、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は衝撃が広がった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領がトランプ大統領と韓米首脳会談を行ってから帰国して一日も立たないうちに「悲報」が飛び込んだためだ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の真意を保証し、最後まで米朝首脳会談が開かれるべきだとトランプ大統領を説得してきた文大統領の努力が事実上、水泡に帰したという分析がある。
文大統領はトランプ大統領の米朝首脳会談中止が伝えられた24日午後11時30分、任鍾皙(イム・ジョンソク)大統領秘書室長、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官、徐薫(ソ・フン)国家情報院長、尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席を青瓦台官邸に緊急招集した。
青瓦台は25日午前0時まで公式立場を出すことができず、米国の意図を把握するために奔走した。青瓦台の核心関係者は記者団に送ったメッセージで「トランプ大統領の意図が何か、その正確な意味の把握を試みている」と伝えた。また別の青瓦台高位関係者は、韓国経済新聞との電話インタビューで「状況を把握しているところ」と述べて言葉を控えた。
青瓦台はトランプ大統領の「変心」を事前に認知することすらできずにいたとみられる。青瓦台はこの日午後、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いて韓米首脳会談の後続措置を協議していた。青瓦台は「韓米首脳間で交わされた率直な意見交換を基に、6月12日に予定された米朝首脳会談の成功的な開催に向けて政府次元の多角的な支援策を深く協議した」と明らかにした。この日行われた北朝鮮側の豊渓里(プンゲリ)核実験場の爆破についても「北朝鮮の完全な非核化のための最初の措置」と評価した。
文大統領はこれに先立ち、22日に米国ホワイトハウスで開かれた韓米首脳会談で「最近の北朝鮮の態度変化で米朝首脳会談が実現するかどうか心配しているところもあるが、私は予定通り開かれるものと確信している」とし「私の役割は米国と北朝鮮の間を仲裁する立場というよりは、会談成功のために米国と共に緊密に協調して協力している」と述べた。あわせて「米朝首脳会談開催に対する北朝鮮の意志は疑う必要がない」とし、金委員長をかばうような発言もした。
青瓦台関係者も会談前後で米朝首脳会談の開催を非常に楽観した。鄭安保室長は、米国に向かう機内で記者団に対し「米朝首脳会談成功の可能性は99.9%」と述べた。会談が終わった後、青瓦台核心関係者は「米朝会談は実現するものと予想される」と話した。
だが、トランプ大統領は韓米会談で文大統領とは異なる言葉を使った。トランプ大統領は「米朝首脳会談が開かれない可能性もあり、開かれなくても構わない」と、金委員長との会談を先送りする可能性を示唆した。ワシントン・ポスト(WP)など米国メディアはトランプ大統領の会談延期発言に重きを置いた。WPは「スケジュールありきの成果のない会談には出ないという意味」と解釈した。
これに伴い、南北首脳会談に続き米朝首脳会談、南北・米首脳会談までスピーディーに推進してきた文大統領の構想は練り直しを迫られる可能性が大きくなった。トランプ大統領は、今後の金委員長との会談に可能性を残しているが、文大統領の位置づけは狭まるだろうという見方が出ている。トランプ大統領が米朝首脳会談中止を決める過程で文大統領を排除し、北朝鮮と米国間の仲裁者を自任した文大統領が力を発揮できなかったということを如実に証明したといえるためだ。
文大統領はトランプ大統領の米朝首脳会談中止が伝えられた24日午後11時30分、任鍾皙(イム・ジョンソク)大統領秘書室長、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官、徐薫(ソ・フン)国家情報院長、尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席を青瓦台官邸に緊急招集した。
青瓦台は25日午前0時まで公式立場を出すことができず、米国の意図を把握するために奔走した。青瓦台の核心関係者は記者団に送ったメッセージで「トランプ大統領の意図が何か、その正確な意味の把握を試みている」と伝えた。また別の青瓦台高位関係者は、韓国経済新聞との電話インタビューで「状況を把握しているところ」と述べて言葉を控えた。
青瓦台はトランプ大統領の「変心」を事前に認知することすらできずにいたとみられる。青瓦台はこの日午後、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いて韓米首脳会談の後続措置を協議していた。青瓦台は「韓米首脳間で交わされた率直な意見交換を基に、6月12日に予定された米朝首脳会談の成功的な開催に向けて政府次元の多角的な支援策を深く協議した」と明らかにした。この日行われた北朝鮮側の豊渓里(プンゲリ)核実験場の爆破についても「北朝鮮の完全な非核化のための最初の措置」と評価した。
文大統領はこれに先立ち、22日に米国ホワイトハウスで開かれた韓米首脳会談で「最近の北朝鮮の態度変化で米朝首脳会談が実現するかどうか心配しているところもあるが、私は予定通り開かれるものと確信している」とし「私の役割は米国と北朝鮮の間を仲裁する立場というよりは、会談成功のために米国と共に緊密に協調して協力している」と述べた。あわせて「米朝首脳会談開催に対する北朝鮮の意志は疑う必要がない」とし、金委員長をかばうような発言もした。
青瓦台関係者も会談前後で米朝首脳会談の開催を非常に楽観した。鄭安保室長は、米国に向かう機内で記者団に対し「米朝首脳会談成功の可能性は99.9%」と述べた。会談が終わった後、青瓦台核心関係者は「米朝会談は実現するものと予想される」と話した。
だが、トランプ大統領は韓米会談で文大統領とは異なる言葉を使った。トランプ大統領は「米朝首脳会談が開かれない可能性もあり、開かれなくても構わない」と、金委員長との会談を先送りする可能性を示唆した。ワシントン・ポスト(WP)など米国メディアはトランプ大統領の会談延期発言に重きを置いた。WPは「スケジュールありきの成果のない会談には出ないという意味」と解釈した。
これに伴い、南北首脳会談に続き米朝首脳会談、南北・米首脳会談までスピーディーに推進してきた文大統領の構想は練り直しを迫られる可能性が大きくなった。トランプ大統領は、今後の金委員長との会談に可能性を残しているが、文大統領の位置づけは狭まるだろうという見方が出ている。トランプ大統領が米朝首脳会談中止を決める過程で文大統領を排除し、北朝鮮と米国間の仲裁者を自任した文大統領が力を発揮できなかったということを如実に証明したといえるためだ。
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