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【社説】北、廃棄核を搬出して米国の投資を受けるべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の非核化の青写真が輪郭を表している。「完全な非核化」と「体制保証」という基本原則から一歩踏み込んだ、北朝鮮核兵器の廃棄後の第3国搬出およびパッケージ経済支援方式を米国側が話し始めた。ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日(以下、現地時間)、ABCのインタビューで北朝鮮非核化の範囲に▼ウラン濃縮とプルトニウム再処理能力の除去▼廃棄した核兵器のテネシー州オークリッジ移管--を含めた。完全な非核化は結局▼プルトニウムや高濃縮ウランなど核物質▼核施設と人材▼核弾頭運搬体のミサイル施設▼核プログラム--などをすべて放棄することを意味する。

注目されるのは、ボルトン補佐官がトランプ政権の官僚では初めて廃棄された北朝鮮の核兵器と物質の処理場所にまで言及したという点だ。米朝は過去に「9・19共同声明」(2005年)、「2・13合意」(2007年)、「10・3合意」(2007年)などを通じて非核化交渉を進展させたが、核物質などを北朝鮮の外に出して検査する「試料採取」問題で引っかかり、すべての合意が原点に戻った経験がある。今回ボルトン補佐官が述べた核兵器の搬出は、核能力検証のための試料採取レベルでなく「完成品」を送れという意味だ。双方が深みのある非核化水面下交渉をしなければ出てこない要求であるだけに、6・12米朝首脳会談の期待をさらに高めている。

ボルトン補佐官と役割を分けたようにポンペオ国務長官は連日、支援を強調している。ポンペオ長官は13日、FOXニュースに出演し、「北朝鮮が核兵器プログラムを完全に廃棄すれば民間企業の投資を認める」と明らかにした。▼エネルギー網▼インフラ▼農業--を3大投資分野として提示した。「民間投資」を認めることは北朝鮮に対する制裁解除を意味する。11日にもポンペオ長官は韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官との共同記者会見で「早期非核化」を前提に「韓国と同じレベルの繁栄を達成できるようにする」と約束した。米国が設定した「早期非核化」の完成期間は2020年だ。


北朝鮮「非核化時計」はこのように核搬出問題と経済的支援方式が同時に議論されるほど進展している。22日の韓米首脳会談を控えている韓国政府も従来の方式から抜け出して急進展している米朝関係で突発変数がないか綿密に点検しなければいけない時点だ。

米国のオークリッジは北朝鮮の「先に核廃棄、後に見返り」モデルとして挙がっているリビアの核関連装備を保管しているところだ。2004年1月に米国はリビアとの核廃棄交渉で合意した後、核関連装備25トンをオークリッジに移した。非核化に関連して象徴性が大きい場所ということだ。もし米国が核兵器を載せて出てくることに北朝鮮が同意する場合、過去とは比較できない交渉の進展であり、完全な非核化に対する金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の意志を確認する契機になるだろう。金委員長がオークリッジへの核兵器搬出に同意し、米国の民間投資を受けることを期待したい。



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