原因についてはいろいろな分析が出ている。中国市場の販売不振などによる実績悪化、労働組合の強硬闘争による高賃金・低効率構造、高級車種と電気自動車・コネクテッドカーなど未来型自動車の不振がいつも挙げられる。しかし専門家らと話してみると、さらに大きな心配があるという。それは企業支配構造リスクだ。簡単に言えば、現最高経営陣の意思決定に深刻な問題があるという指摘だ。
これに関連し鄭夢九(チョン・モング)会長の健康悪化説が加わる。鄭会長の年齢は今年で満80歳だ。鄭会長はグループのトップとして経営を陣頭指揮する。周辺には鄭会長を長期間にわたり補佐してきたオールドボーイが多数布陣している。これら最高経営陣はグローバル市場に向けた速度戦で現代・起亜車を世界5位の自動車企業に成長させた。しかしこの数年間は相次ぐ判断ミスで市場の失望と懸念を招いた。ソウル江南三成洞(サムソンドン)に15兆ウォン(約1兆5000億円)以上を投入して国内で最も高い社屋を建設することにしたのが代表的な事例だ。また、世界自動車業界が環境・安全・電装などの質的競争に進む状況で、逆に生産ラインを増やす量的成長に没頭した。こうした中、販売不振で実績が悪化し、協力会社に対して納品単価を一括で引き下げる方式で負担を転嫁してきた。国内の消費者の間では特に性能の改善もなくデザインだけを変えて価格を上げるという不満が強まった。
【コラム】現代車グループ経営権の継承にかける期待(2)
これに関連し鄭夢九(チョン・モング)会長の健康悪化説が加わる。鄭会長の年齢は今年で満80歳だ。鄭会長はグループのトップとして経営を陣頭指揮する。周辺には鄭会長を長期間にわたり補佐してきたオールドボーイが多数布陣している。これら最高経営陣はグローバル市場に向けた速度戦で現代・起亜車を世界5位の自動車企業に成長させた。しかしこの数年間は相次ぐ判断ミスで市場の失望と懸念を招いた。ソウル江南三成洞(サムソンドン)に15兆ウォン(約1兆5000億円)以上を投入して国内で最も高い社屋を建設することにしたのが代表的な事例だ。また、世界自動車業界が環境・安全・電装などの質的競争に進む状況で、逆に生産ラインを増やす量的成長に没頭した。こうした中、販売不振で実績が悪化し、協力会社に対して納品単価を一括で引き下げる方式で負担を転嫁してきた。国内の消費者の間では特に性能の改善もなくデザインだけを変えて価格を上げるという不満が強まった。
【コラム】現代車グループ経営権の継承にかける期待(2)
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