青瓦台(チョンワデ、大統領府)は29日午前、中国共産党の楊潔チ政治局委員が訪韓した直後、やや遅れて中朝首脳会談を歓迎する書面論評を発表した。青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が中朝首脳会談の席で韓半島の非核化と南北首脳会談および米朝首脳会談開催に対する意志を確実に明らかにしたのは意味が大きい」と明らかにした。
しかし金正恩委員長が「段階的・同時的措置」を非核化の条件に掲げ、中国がこれに同意して複雑になった北核のチェス盤を眺める韓国政府の内心は不安だ。外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官はこの日午後の定例記者会見で「金正恩委員長が言及したという段階的・同時的措置の具体的な意味が何かについてはもう少し分析が必要だと考える。今後、南北および米朝会談などの過程を通じて北核問題の平和的解決に向けた案が協議されていくと考える」と慎重な反応を見せた。
現在としては朝中・韓国・米国が念頭に置く北核ロードマップはそれぞれ違う。目標から異なる。北朝鮮は正常国家化+アルファ、 韓国は恒久的非核化と韓半島(朝鮮半島)平和体制の準備、米国はCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄)を望んでいる。
金正恩委員長が習近平主席に会って提示した段階的・同時的措置は、非核化の過程をいくつかの段階に分けた後、措置を取るたびにそれに相応の見返りを求めるという意味だ。金正恩委員長は「韓米が我々の努力に善意で応じるべき」という話もした。北朝鮮消息筋は「これは『不安で信じられないため韓米がその間の不信から解消すべき』という意味」とし「特に軍事的緊張の緩和のための措置を望むもので、韓米連合訓練や在韓米軍に関連する要求をする可能性がある」と伝えた。
しかし米国は先に核を放棄することを主張している。CVIDに向けた実質的な措置が履行されるまではいかなる見返りもないという立場だ。非核化過程を協議するのに時間をかけ、北朝鮮が見返りだけを受けて対話テーブルから離れていった過去の失敗を繰り返さないというのがトランプ米大統領の考えだ。
ペンス米副大統領は先月のインタビューで「韓米同盟が『北朝鮮が非核化のための意味ある措置をした』と確信できるほどのことが実際にあるまで制裁の軽減はない」と釘を刺した。意味のある措置が何かはまだ確認されていない。ただ、トランプ大統領は2016年にイランが濃縮ウラン除去、遠心分離機および濃縮施設除去、重水炉の炉心除去など「核関連初期措置」を取って国際社会が対イラン制裁を一部解除したイラン核合意について「あまりにも急いで多くのことを譲った」という趣旨で批判してきた。
サンダース米大統領報道官は28日(現地時間)、中朝首脳会談について「慎重に楽観し、正しい方向に進んでいると考える」としながらも「準備ができれば可能な限り早期にすることを望むが、同時に適切な開催を確実にすることを望む」と述べた。北朝鮮に振り回されないという点を表したのだ。
中朝・韓国・米国はそれぞれの思惑…絡まる非核化解決法(2)
しかし金正恩委員長が「段階的・同時的措置」を非核化の条件に掲げ、中国がこれに同意して複雑になった北核のチェス盤を眺める韓国政府の内心は不安だ。外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官はこの日午後の定例記者会見で「金正恩委員長が言及したという段階的・同時的措置の具体的な意味が何かについてはもう少し分析が必要だと考える。今後、南北および米朝会談などの過程を通じて北核問題の平和的解決に向けた案が協議されていくと考える」と慎重な反応を見せた。
現在としては朝中・韓国・米国が念頭に置く北核ロードマップはそれぞれ違う。目標から異なる。北朝鮮は正常国家化+アルファ、 韓国は恒久的非核化と韓半島(朝鮮半島)平和体制の準備、米国はCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄)を望んでいる。
金正恩委員長が習近平主席に会って提示した段階的・同時的措置は、非核化の過程をいくつかの段階に分けた後、措置を取るたびにそれに相応の見返りを求めるという意味だ。金正恩委員長は「韓米が我々の努力に善意で応じるべき」という話もした。北朝鮮消息筋は「これは『不安で信じられないため韓米がその間の不信から解消すべき』という意味」とし「特に軍事的緊張の緩和のための措置を望むもので、韓米連合訓練や在韓米軍に関連する要求をする可能性がある」と伝えた。
しかし米国は先に核を放棄することを主張している。CVIDに向けた実質的な措置が履行されるまではいかなる見返りもないという立場だ。非核化過程を協議するのに時間をかけ、北朝鮮が見返りだけを受けて対話テーブルから離れていった過去の失敗を繰り返さないというのがトランプ米大統領の考えだ。
ペンス米副大統領は先月のインタビューで「韓米同盟が『北朝鮮が非核化のための意味ある措置をした』と確信できるほどのことが実際にあるまで制裁の軽減はない」と釘を刺した。意味のある措置が何かはまだ確認されていない。ただ、トランプ大統領は2016年にイランが濃縮ウラン除去、遠心分離機および濃縮施設除去、重水炉の炉心除去など「核関連初期措置」を取って国際社会が対イラン制裁を一部解除したイラン核合意について「あまりにも急いで多くのことを譲った」という趣旨で批判してきた。
サンダース米大統領報道官は28日(現地時間)、中朝首脳会談について「慎重に楽観し、正しい方向に進んでいると考える」としながらも「準備ができれば可能な限り早期にすることを望むが、同時に適切な開催を確実にすることを望む」と述べた。北朝鮮に振り回されないという点を表したのだ。
中朝・韓国・米国はそれぞれの思惑…絡まる非核化解決法(2)
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