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ボルトン氏「北、リビア式核放棄でなければ米朝首脳会談は偽装」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「今回の首脳会談のメリットは6カ月、12カ月かかる予備交渉を短縮したという点だ。北朝鮮が会談でリビアのように核放棄をしなければ時間稼ぎ用の偽装にすぎない」。

米大統領補佐官に指名される3日前にボルトン氏が米朝首脳会談について述べた言葉だ。ボルトン氏は23日(現地時間)、全文が公開された自由アジアラジオ(RFA)のインタビューで「北朝鮮が真剣な非核化対話の準備ができていなければ非常に短い会談になるだろう」とし、このように話した。

ボルトン氏はトランプ大統領が決めた首脳会談について「5月であれ、それ以前であれ、北朝鮮がどれほど真剣であるかを見てみよう」と述べ、反対はしなかった。ただ、「北朝鮮は過去25年間、合意と違反を繰り返したため懐疑的」とし「北朝鮮の時間稼ぎに二度とだまされることがあってはいけない」と語った。そして「大統領も時間を浪費しにそこへ行くのではなく、北朝鮮が核兵器をどのように早期に除去するのか、具体的な方法について議論しに行く」と強調した。


「超強硬タカ派」のボルトン氏の登場が5月の米朝首脳会談の変数となっている。ワシントン外交関係者の間ではボルトン氏の指名が首脳会談の実現自体には影響を与えないと見ている。

トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長との談判を自らの業績と考えているだけに、会談の実現をはじめ、会談の場所・日程など具体的な点まで直接関与する可能性が高いからだ。しかしある外交筋は「ボルトン氏の対北朝鮮強硬立場はあまりにもよく知られているため、会談の議題や戦略など細部事項に影響を一部与えることはある」と説明した。

ボルトン氏は首脳会談の議題についてRFAに「13-14年前のリビアのように北朝鮮の核兵器と装備を包装してテネシー州オークリッジ研究所に移す議論をしなければいけない」とし「そうでなければ(北朝鮮の意図は)運搬可能な核兵器をずっと開発するという目標のための偽装」と述べた。

ボルトン氏が主張するリビア式解決法は北朝鮮の完全な核廃棄後に支援する方式だ。米国は2003年、リビアが核放棄に合意すると、2005年まで検証を経てすべての核物質および装備を受けた後、原油輸出制裁解除と国交正常化をした。

しかし北朝鮮はカダフィ政権が6年後に「ジャスミン革命」で崩壊すると「核廃棄は武装解除だ」として強い拒否感を表明しただけに、首脳会談でこれを受け入れるかどうかは未知数だ。

ボルトン氏は非核化の見返りに対北朝鮮経済支援と平和協定を締結することにも否定的な立場を見せた。時事専門誌アトランティックは「(ボルトン氏は)太陽政策の設計者の金大中(キム・デジュン)大統領を批判し、数人の韓国の官僚と外交官を北朝鮮『擁護者』と批判した」と伝えた。ボルトン氏はブッシュ政権当時、イラクを越えて北朝鮮・イランとの対決を主張し、「戦争タカ派(war hawk)」と呼ばれた。

ボルトン氏が大統領安保補佐官になって首脳会談が失敗する場合、軍事的対決の可能性が高まるという懸念もある。ニューヨークタイムズ(NYT)は「民主党だけでなくブッシュ政権で共に働いた一部の同僚さえも、ボルトン氏が気まぐれな米大統領と協議する最終人物になる場合、軍事行動を取る可能性が急激に高まると懸念している」と報じた。また「マティス国防長官は同僚に『ボルトン氏とは仕事を一緒にしにくい』と話し、ジョン・ケリー首席補佐官もボルトン氏の任命に冷淡な反応を見せた」と伝えた。パネッタ元国防長官の首席補佐官を務めたジェレミー・バッシュ氏は「大統領が戦争内閣を作った」と話すほどだ。

ボルトン氏はRFAに「はっきりと言うが、私は北朝鮮の核兵器を除去するための軍事行動を好まない」としながらも「北朝鮮への軍事行動は非常に危険だが、北朝鮮が核能力を保有すればさらに危険だ」と述べた。また「過去25年間失敗が続いてきたため、トランプ大統領は印象が良くないオプションを持つことになった。時間は多くない」とし「残された方法はないため、さらに先送りすることはできない」と強調した。

一方、北朝鮮はボルトン氏の安保補佐官起用について沈黙を続けている。韓国政府当局者は「ボルトン氏が強硬派に分類されるのは事実」としながらも「北は米国と対話をするという立場であるだけに、すぐに反応するよりも、今後のさまざまな対策を考えているのだろう」と話した。





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