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【時論】米朝首脳会談、期待より危険に備えるのが先だ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
年初から加速化していた平昌(ピョンチャン)外交はついに南北首脳会談と米朝首脳会談に帰結された。北朝鮮側が韓国側の対話提案に南北首脳会談で呼応したことまではさておいても、韓国側の米朝対話の勧誘に米朝首脳会談で答え、これを米国が受諾したのは予想外の進展だ。

もはや韓国は南北、米朝首脳会談が続く未曽有の状況を迎えることになった。北核問題の解決に対する期待も大きくなっている。しかし、冷静に考えると、大きな交渉の場は解決の機会にも、破局の契機にもなり得る。

韓国としては機会を生かして非核化と平和の決定的転機を追求しつつ、伴われる危険にも備えなければならないだろう。このようなことから、まず安易な楽観を警戒する必要がある。類を見ない会談ができたとして数十年乱麻のように乱れもつれた北核問題が解決されると期待することは難しい。


本来重要なのは会談する内容だ。この部分では若干の進展と曖昧性が混在しているだけだ。北朝鮮が核とミサイル実験の中断に触れたのは進展だ。一方、非核化協議をするという言葉は立場の変化なのか、米国が非核化を提起すれば聞いてみるという意思なのか不明だ。

その間、北朝鮮は核を持って対等な立場で対話すると主張してきたし、米国はこれを拒否してきた。ところで、北朝鮮が首脳会談を提案し、トランプ氏は北朝鮮の立場が不透明であるにもかかわらず、電撃受諾した。結局、金正恩(キム・ジョンウン)氏は若干の内容を譲歩して米国大統領と同列に立つ格好となった。

十分な事前協議なしに首脳会談から決まった計算だが、これは正常の手順ではない。冒険だ。もう限られた時間内に分秒を争う準備が行われるだろう。米国は非核化への意志を確認するだろうし、さらなる譲歩を確保しようとするだろう。万一、北朝鮮の立場が前と同じであれば、会談は先行きが見えない中で開かれることになる。危険なことだ。

次は、北朝鮮の工作に備えなければならない。北朝鮮は両首脳会談を開くことを提案しては会談別に議題を分離して運営しようとするだろう。首脳会談を準備するうちに南北は巡航し、米朝は難航する可能性もある。もしも韓国側から米朝対話が実現されたので南北対話を推し進めてもかまわないと考えてはならない。北朝鮮に隙間を見せてはならない。他方で、米朝間議論の過程で韓国の頭越しに取り引きが行われる可能性にも留意する必要がある。トランプ氏の不可測性を考えなければならない。平和体制や在韓米軍など安保をめぐる議論をよく考えてみる必要がある。



【時論】米朝首脳会談、期待より危険に備えるのが先だ(2)


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