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韓国国家情報院長「私は従北ではなく知北」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

徐薫(ソ・フン)韓国国家情報院長

徐薫(ソ・フン)国家情報院長が文在寅(ムン・ジェイン)政権で南北間チャンネルと韓米チャンネルの水面下の主役として動いている。

速度戦で進める南北関係の進展には徐院長がいるというのが北朝鮮代表団の訪韓過程で相次いで確認されている。文在寅大統領が10日、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長の特使として訪韓した金与正(キム・ヨジョン)氏と会談する席には、公開された出席者名簿に含まれていなかった徐院長が入ってきた。その後の昼食会で取材陣が抜けると、文大統領は徐院長を金与正氏の一行に紹介した。文大統領は徐院長と趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官について「金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領当時に北を訪問した方だ。私がこの2人を(この席に)迎えたのを見るだけでも、南北関係を速やかに活発に発展させていこうという意志を感じることができるはず」と述べたという。

水面下にいた徐院長の役割は22日に確認された。北朝鮮との水面下接触チャンネルが国家情報院と北朝鮮の統一戦線部という点を青瓦台(チョンワデ、大統領府)が事実上公開したのだ。青瓦台関係者はこの日、北朝鮮が金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長を平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)閉会式に代表団として派遣することに関連し、「北との非公式接触ではやはり国家情報院ラインが稼働するしかない」とし「徐院長が北代表団長の金英哲の相手になるだろう」とも述べた。これは徐院長の国家情報院ラインが金英哲部長の統一戦線部ラインと非公開で接触したことを意味する。


これに関連し、文大統領の統一外交安保特補の文正仁(ムン・ジョンイン)延世大特任名誉教授は先月末、中央日報に「北は朝米接触を仲介する我々の話をあまり聞かないため徐薫院長が非常に苦労している」と話した。徐院長は米国の中央情報局(CIA)側とも朝米会談問題で接触した。青瓦台関係者は「(我々の国家情報院ラインが稼働すれば)向こう(米国)は自然にCIAラインになる可能性がある」とう回的にこれを知らせた。

徐院長は誰もが認める対北朝鮮専門家だ。大統領選挙当時は文在寅陣営の安保外交分科長を務め、早くから文在寅政権での国家情報院長と見なされていた。選挙当時は私的な席で「はっきりと言うが、私は従北ではなく知北」と繰り返し強調した。徐院長は「現在、米国はもちろん韓国でも北をまともに知っている人がいない」とし「せいぜい北に入ったコック長のような人の伝言を聞くレベルで、一度も公開されたことがない金正恩委員長の交渉戦略を誰が理解しているだろうか」と話した。

国家情報院内部出身の徐院長は2000年と2007年の南北首脳会談当時、実務を主導した。徐院長は国家情報院長就任前の昨年、私的な席で、2014年アジア競技大会当時に北朝鮮が派遣した黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏、金養建(キム・ヤンゴン)氏、崔竜海(チェ・ヨンヘ)氏に韓国政府がまともに会わなかったことについて「失敗」と指摘したりもした。徐院長は当時、「彼らを送ったのは対話を再開しようという金正恩委員長の強力なメッセージだった」と述べた。



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