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【社説】オリンピック精神見せた美しいライバル=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「スピードスケート女帝」の美しい銀メダルだった。18日、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)スピードスケート女子500メートル競技は韓国スポーツ史に忘れられない瞬間として残るだろう。五輪3連覇をかけた李相花(イ・サンファ)が日本の小平奈緒に惜しくも金メダルを譲ったが、国民は皆、彼女の善戦と闘魂に惜しみない拍手を送った。競技を終えた李相花が両手で顔を覆い、12年間の涙を爆発させた時は、見守っていた者の胸も熱くなった。

美しい場面はそれからも続いた。小平が李相花に近づき肩を抱き寄せ、李相花は小平に身を預けた。2人は軽く抱擁したまま各自の国旗を手にリンクを回った。互いに「頑張った」「あなたをリスペクトしている」「「あなたが誇らしい」と励まし合った。一生のライバルで、互いを動力と考えて自分自身と戦ってきた2人だ。韓日間の政治的な膠着状態にもかかわらず、スポーツマンシップで一つになった2人の英雄の友情に外信も注目した。米国NBCは「スポーツマンシップが何かを見せた」と報じた。

印象的な場面は同日、女子ショートトラック1500メートル授賞式でもあった。金メダリストの崔ミン禎(チェ・ミンジョン)と銅メダリストのキム・ブタン(カナダ)が片方ずつ手を差し出して2人でハートの形を作った。500メートル決勝で、崔ミン禎が失格してキム・ブタンに対する「悪質コメントテロ」の一件があってから、気まずく再会した2人だ。崔ミン禎は「ブタンが(ハートセレモニーを)提案してきた。すべての選手は競技に最善を尽くし、判定はただ審判の役割という意味」と語った。


リンクの上では妥協のないライバルだが、互いを尊重して正々堂々と競った後は結果を受け入れるスポーツマンシップ。そして歴史と政治の隙まで突き崩すことができるスポーツの力。オリンピックが私たちにくれた贈り物だ。



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