文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、韓日間慰安婦合意問題に関して「過去の政府が公式に合意したのも事実であるので両国関係の中で解決していくべきだが、簡単ではない側面もある」と明らかにした。この日、ソウル新村(シンチョン)セブランス病院に入院中である慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さんを見舞った。文大統領は「被害者たちが望む通りにすべてすることはできないとしても、政府が最善を尽くすから安心してほしい」と慰めたと朴洙賢(パク・スヒョン)青瓦台報道官が伝えた。政府が慰安婦合意を全面破棄することは難しいという点を遠回しに示唆したものという見方が出ている。
◆国賓級儀式車両を提供
文大統領は金さんを見舞った後、青瓦台で慰安婦被害者8人を招請して昼食会を開いた。この席で「被害者たちの意見も聞かず、被害者の意思に反する合意をしたことに対して申し訳ない。大統領として謝罪の言葉を申し上げる」と話した。文大統領が韓日慰安婦合意に対して慰安婦被害当事者に公式謝罪をしたのは今回が初めてだ。
文大統領は「過去の合意は真実と正義の原則に反するだけでなく、政府が被害者たちの意見を聞かず一方的に進めた内容と手続きが全部誤った」と話した。また「大統領として過去の合意が両国間公式合意だったとの事実は否めないが、その合意で慰安婦問題が解決されたとのことを受け入れないと明らかにした」として「今日、被害者たちが気楽に色々な話をして下されば、政府の方針を決めるのに役立つようにする」と約束した。
李容洙(イ・ヨンス)さんは「大統領が色々と努力しているのに負担を負わせるようだが、この問題は解決していただきたい」と話した。李玉善(イ・オクソン)さんは「子供を連れて行って銃で撃ち、刀で刺し、鞭で打って殺しては今、になってしなかったというのが正しいのか」としながら「私たちが生きるとすれば、後どれほど生きるだろうか。謝罪さえ受けさせてほしい。大統領と政府を信じる」と話した。
青瓦台は被害者たちが暮らしている「ナヌムの家」に儀式車両と警察エスコート車両を送り、国賓級優遇で迎えてきたことが分かった。金正淑(キム・ジョンスク)夫人は昼食後、被害者たちにいちいちマフラーをプレゼントし、文大統領は被害者たちの要請にしたがって金夫人と一人ずつ記念撮影をした。
◆「合意破棄」と「再交渉」のほかに第3の解決策は
文大統領が慰安婦被害者に直接会って意見を聴取しただけに、政府の後続措置がまもなく出るものと見られる。一部では文大統領の新年記者会見が予定されている10日以前になるだろうという見方がある。文大統領は何回も被害者中心の解決方針を明らかにしているが、既存の合意破棄や再交渉側に導くには政府としても少なからず負担だ。文大統領がこの日、金さんを見舞った席で「両国関係の中で解決していくべきだが、簡単ではない側面もある」と事前了解を求めたのはこのような流れから見ることができる。
政府の後続措置は慰安婦問題を両国外交関係から分離してアプローチする「ツートラック」方式になる可能性が大きい。文大統領は先月28日の立場発表で「歴史は歴史のまま、真実と原則を傷つけず取り扱うだろう」としながらも「同時に歴史問題の解決とは別に韓日間未来志向的な協力のために正常な外交関係を回復していくだろう」と明らかにした。慰安婦問題による対立の懸案に対する両国の立場を認めつつ関係の正常化を図る、いわゆる「THAAD(高高度ミサイル防衛)式解決法」が代案として提示されている。
康京和(カン・ギョンファ)外交部長官はこの日、CBSラジオに出演し、「慰安婦合意を破棄しようとすれば破棄できるものか」という質問に「すべてのことが可能だ」という政府の強硬な立場を示した。ただし、康長官は「だが、その結果に対しても十分に考えて決めなければならない」と説明し、合意破棄や再交渉など極端な措置は根本的な解決策になれないという点を明確にした。
◆国賓級儀式車両を提供
文大統領は金さんを見舞った後、青瓦台で慰安婦被害者8人を招請して昼食会を開いた。この席で「被害者たちの意見も聞かず、被害者の意思に反する合意をしたことに対して申し訳ない。大統領として謝罪の言葉を申し上げる」と話した。文大統領が韓日慰安婦合意に対して慰安婦被害当事者に公式謝罪をしたのは今回が初めてだ。
文大統領は「過去の合意は真実と正義の原則に反するだけでなく、政府が被害者たちの意見を聞かず一方的に進めた内容と手続きが全部誤った」と話した。また「大統領として過去の合意が両国間公式合意だったとの事実は否めないが、その合意で慰安婦問題が解決されたとのことを受け入れないと明らかにした」として「今日、被害者たちが気楽に色々な話をして下されば、政府の方針を決めるのに役立つようにする」と約束した。
李容洙(イ・ヨンス)さんは「大統領が色々と努力しているのに負担を負わせるようだが、この問題は解決していただきたい」と話した。李玉善(イ・オクソン)さんは「子供を連れて行って銃で撃ち、刀で刺し、鞭で打って殺しては今、になってしなかったというのが正しいのか」としながら「私たちが生きるとすれば、後どれほど生きるだろうか。謝罪さえ受けさせてほしい。大統領と政府を信じる」と話した。
青瓦台は被害者たちが暮らしている「ナヌムの家」に儀式車両と警察エスコート車両を送り、国賓級優遇で迎えてきたことが分かった。金正淑(キム・ジョンスク)夫人は昼食後、被害者たちにいちいちマフラーをプレゼントし、文大統領は被害者たちの要請にしたがって金夫人と一人ずつ記念撮影をした。
◆「合意破棄」と「再交渉」のほかに第3の解決策は
文大統領が慰安婦被害者に直接会って意見を聴取しただけに、政府の後続措置がまもなく出るものと見られる。一部では文大統領の新年記者会見が予定されている10日以前になるだろうという見方がある。文大統領は何回も被害者中心の解決方針を明らかにしているが、既存の合意破棄や再交渉側に導くには政府としても少なからず負担だ。文大統領がこの日、金さんを見舞った席で「両国関係の中で解決していくべきだが、簡単ではない側面もある」と事前了解を求めたのはこのような流れから見ることができる。
政府の後続措置は慰安婦問題を両国外交関係から分離してアプローチする「ツートラック」方式になる可能性が大きい。文大統領は先月28日の立場発表で「歴史は歴史のまま、真実と原則を傷つけず取り扱うだろう」としながらも「同時に歴史問題の解決とは別に韓日間未来志向的な協力のために正常な外交関係を回復していくだろう」と明らかにした。慰安婦問題による対立の懸案に対する両国の立場を認めつつ関係の正常化を図る、いわゆる「THAAD(高高度ミサイル防衛)式解決法」が代案として提示されている。
康京和(カン・ギョンファ)外交部長官はこの日、CBSラジオに出演し、「慰安婦合意を破棄しようとすれば破棄できるものか」という質問に「すべてのことが可能だ」という政府の強硬な立場を示した。ただし、康長官は「だが、その結果に対しても十分に考えて決めなければならない」と説明し、合意破棄や再交渉など極端な措置は根本的な解決策になれないという点を明確にした。
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