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文大統領、「金正恩が韓国の提案に呼応」発言を参謀が反対したが強行

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の新年の辞に対して文在寅(ムン・ジェイン)大統領が直接「対話提案に対する回答」と説明したと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)核心関係者は3日、伝えた。

この関係者は「金正恩委員長の新年の辞を解釈する過程で多数の青瓦台参謀陣は『まず慎重な立場を取るべきだ』という意見を示した」とし「だが、文大統領が意見を聞いた後、直接『これは対話提案に対する呼応に見るべきだ』と述べた」と伝えた。

実際に、文大統領は前日、青瓦台で主宰した閣僚会議の冒頭発言で「金正恩委員長が新年の辞で北朝鮮代表団の平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)派遣と南北当局者会談の意向を明らかにしたのは平昌五輪を南北関係の改善と平和の画期的な契機にしようという韓国の提案に呼応したものと評価して歓迎する」と明らかにした。これに関して青瓦台関係者は「当初原稿には参謀の助言通りに慎重な表現が入っていたが、文大統領が閣僚会議直前に原稿を修正して『呼応』という文面を入れた」とし「大統領の判断により閣僚会議で9日、当局者会談の提案など今後の日程が速戦即決議論された」と伝えた。


実際に、金委員長の新年の辞が公開された1日、青瓦台核心関係者は記者会見で「韓国の提案に対する回答に受け止められるのか」という質問に「大統領の提案に対する回答だと断定的に言うのは難しい」として慎重な立場を見せた。

文大統領が決定を下した後、北朝鮮の祖国平和統一委員会のリ・ソングォン委員長は3日に発表文で「青瓦台の公式立場と文在寅大統領の閣僚会議での発言にともなう我々の立場を明らかにする」とし、もう一度対話に応じる姿勢を見せた。発表文には「金委員長が文大統領が直接積極的な支持の意思を表明し、対策を立てることを指示したという報告を受けてこれを高く評価し、歓迎の意向を表明した」とし、南北首脳間の間接的対話に解釈される表現も登場した。

文大統領は「9日会談」を提案し、直ちに9日に予定されていた公式日程を延期するように指示した。会談の成功を念頭に置いた日程調整だ。当初、9日には新規将軍昇進者に対する三精剣授与式の日程が決まっていた。青瓦台関係者は「対話局面が作られている中であえて軍事対決を連想させる日程を入れる必要がないのではないか」と話した。

もし9日南北当局間会談が実現する場合、文大統領は今月上旬に予定されている新年記者会見で平昌五輪を控えて作られた南北対話局面に対する成果を発表する方に焦点を合わせる可能性が大きい。本来、青瓦台は「韓日慰安婦合意」に対して文大統領が合意破棄の可能性を示唆して外交的波紋を呼んだため、それにともなう政府の後続対策を新年記者会見で発表することを検討していた。



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