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NYに掲示しようとした「韓服女性」広報物…ソウル市、性商品化の批判浴びて断念

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓服を着た女性がオッコルムをつかんでいるソウル市の広告試案。扇情的だという指摘が提起された。(写真=ソウル市)

韓服を着た女性がオッコルム(上着についている紐)をつかんでいる。韓服には光化門(クァンファムン)広場・景福宮(キョンボックン)・東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)など、ソウルの主要観光地の光景が「オーバーラップ」される。その下にはこのような文面が記されている。「Unforgettable Experience in Seoul(ソウルでの忘れられない経験)」。

ソウル市が広報のために米ニューヨークの全域に掲示しようとしていた広告試案だ。今月18日から来月14日までタイムズスクエア、ソーホーなどのデジタルスクリーン約1000個、バス停約150カ所に掲示する計画だった。

ソウル市関係者は1日、これを公開し「ソウルの魅力を表現したこの広告がニューヨーク全域に掲示されて6000万ニューヨーク市民と観光客をひきつけるだろう」と話した。「最近、外国観光客に韓服体験が大人気を得ており、東洋の神秘を伝えるためにこのようなデザインを選んだ」と説明した。だが、広告試案の公開後「女性を性商品化した」という批判が提起された。オンラインを中心に「妓生(キーセン)観光のイメージを連想させる」などの指摘が出た。女性の性に注目したイメージに「ソウルでの忘れられない経験」との文面が合わさって不思議な想像を呼び起こすという主張だ。


それを受け、ソウル市は3日、この広告を使わないことにした。ソウル市関係者は「誤解の余地がある広告試案は廃棄し、光化門広場とDDPなどをモチーフにした他の広告をかける計画だ」と明らかにした。

この「ソウル広報物」はソウル市内部の審議を経なかったことが分かった。ソウル市関係者は「時間に追われて製作したところ、代理店にまともなガイドラインを提示することができず、審議をすることができなかった」と話した。ソウル市は市の広報物は外部専門家などで構成された「広報物の性別影響分析評価諮問委員会」の審議に付している。性差別的要素などを取り除くための装置だ。

匿名を求めた女性政策専門家は「女性のイメージを伝統的な女性像に限定して目立たせたシルエットと文面が一つになって誤解を招きかねない」とし「海外に披露するソウルのイメージをこのような形で表現したのは問題がある」と指摘した。女性会社員キム・ミンジさんは「女性がすぐにでもオッコルムを解きそうな感じだ。東洋女性に対する歪曲された性意識を与えかねない広告のようだ。見る瞬間、不愉快だった」と話した。男性会社員キムさんは「イメージそのものよりは広告の文面が問題だと思う」と話した。

これに対し、扇情的という指摘は行き過ぎたという反論も出ている。ある広告企画者は「伝統と現代の調和を追求した広告だと見られる。広告を敏感な基準で見るとクリエイティブで多様な広告をつくることが難しくなる」と指摘した。会社員キム・ヒョウンさんは「韓服の美しさを表現したと思う。性的な想像がつかない」と話した。

今回のニューヨーク内「ソウル広告」はニューヨーク市と「都市共同マーケティング」の一環として行われたとのことがソウル市の説明だ。ソウル市がニューヨーク市に広告料を支払わない代わりに、ニューヨーク市もソウルに「ニューヨーク広告」を掲示することにした。



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