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【社説】渾身の力を込めて北朝鮮兵士を生かしたが人格テロだとは=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
銃弾に撃たれて亡命した北朝鮮兵士を生かした亜洲(アジュ)大重症外傷センター長のイ・グクジョン教授が人格テロに苦しめられたという事実は衝撃的だ。イセンター長は昨日、記者会見を通じて「生死の境をさまよっていた兵士が2回にわたる手術を受けて意識を完全に回復した」とし「これまで色々な心地悪いことがあった」と吐露した。北朝鮮兵士の寄生虫感染事実の公開をめぐって政界などで人権侵害の論争が巻き起こると心境を告白したわけだ。彼は「医者にとって患者人権は『命を救うこと』だが、言葉が言葉を生むような状況に深い恥辱感を覚えた」と話した。

イセンター長は2011年「アデン湾の黎明」作戦時、銃に撃たれて負傷したソク・ヘギュン船長も生かした。今回も北朝鮮兵士の糞便が顔に飛んで血まみれになって手術を止めず渾身の力を込めた。そのような献身を励ますどころか、冒とくしたとは恥ずかしいばかりだ。得に、正義党のキム・ジョンデ議員は「寄生虫と内蔵の糞便、胃腸のとうもろこしまで公開して兵士が人格テロにあった」と主張した。我々はキム議員に聞きたい。本来、人格テロをしたのは若者の体にそのように多くの寄生虫を育つように放っておいた北朝鮮ではないだろうか。軍と協議して患者の状態を公開したイセンター長を貶める思惑が気になる。

一部の医療関係者の疾視と嫉妬も度を越した。イセンター長は某病院長が「重症患者でもないソク船長をつれていって素敵なショーをして重症外傷センター法案が成立した」というメッセージを国会に回した事実も公開した。さらに、一部の医師はイセンター長が亜洲大出身という理由で無視したりもしたという。


慢性的な学閥万能主義の弊害に他ならない。

イセンター長はソク船長の手術過程まで公開した。どれほど惨めだったらそうしただろうか。重症患者を治療することに一生をかけた彼はストレスが激しくて左目がほぼ失明状態だという。英雄を疾視して冷遇すれば、決して先進社会にはなれない。キム議員と医療関係者は痛烈に自省し、謝罪しなければならないだろう。



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