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【コラム】韓日野球場文化の違い

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
最近小学校3年生の息子が野球に夢中だ。韓日ともに野球が人気スポーツに挙げられているが、野球文化はやや違っているようだ。今月2日、ソウルの蚕室(チャムシル)野球場を行ってきた。選手によって応援歌がそれぞれあり、男性応援団長がリードするのは日本と同じだった。だが、日本と違って若い観衆がかなり多く、特に女性の割合が高かった。「日本のスタジアムのように、バックネット裏で一人つぶやく中年・高齢男性はほとんどいない」と聞いていた通りだった。試合そのものの緊迫感よりも、全身を踊らせながら雰囲気を楽しむ様子を見て、野球場がデートコースとしても人気があるという言葉が理解できた。内野・外野の応援は別々にしたり、ファウルボールを取った後に試合よりもキャッチボールに没頭する子どもたちの姿も自然な韓国そのままだった。

また、観覧席にはビール販売員がほとんど目につかなかった。いてもほぼ男性だった。日本のスタジアムにはビールを入れたカバンを持った若い女性がスタンドのあちこちに配置されている。その日、蚕室野球場に一緒に行った知人は「若い女性が競技場で酒を売るというのは、かつて女性が男性に酒を注がなければならなかった時期を連想させるようで…」と語った。その一方で、日本よりもはるかに妖艶な若い女性チアリーダーのダンスは何の問題がないと思っているようで不思議に思った。

ことし8月中旬には日本の高校野球を見に甲子園球場に行った。その日は一日に4試合あり、強いチームが多く登場した。夜を明かして列に並んでいた人が多く、すでに朝6時半にチケットが売り切れていたことは知っていた。私はその日の第二試合に関心があった。ひょっとして第一試合が終わったら空席があるのではないかと期待しながらスタジアムに向かった。


朝から30度近い蒸し暑さの中でもチケットを購入するために多く人々が長蛇の列を作った。友人と2時間も待ったものの、「チケット追加販売はしないことが決まった」という案内放送が流れた。「無情な」放送が流れたが、それについて何か言う人は誰もいなかった。前売りシステムが発達している韓国ではこうしたことはないが、もし似たようなことが起きれば大騷ぎになっていたことだろう。

ことしは日本を訪れる韓国観光客が700万人に達するという。温泉やショッピングも良いが、スタジアムに行けばまた別の日本の顔をのぞくことができる。日本のスタジアム訪問を「超オススメ」したい。(中央SUNDAY第550号)

大貫智子/日本毎日新聞ソウル特派員



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