日本の活動だけに集中していた元韓国ガールズグループＳｕｇａｒ（シュガー）のメンバー、伊藤ゆみ（旧芸名ＩＣＯＮＩＱ、３５歳）が１１年ぶりに突然、韓国芸能番組にレギュラー出演した理由は何か。

伊藤ゆみは今月４日に初放送された韓国ＭＢＮ（毎日放送）のリアリティ番組『非幸少女』に出演した。２０１５年に放映されたＪＴＢＣのバラエティ番組『魔女狩り』にゲストとして出演したことはあったものの、韓国バラエティ番組にレギュラー出演者として登場したのは実に１１年ぶりのことだ。それまで日本の活動だけに注力してしばらく韓国芸能界とは縁がなかった。突然の韓国芸能界復帰はうれしいものの、その理由が気になる。

実は、日本の活動が増えて自然に韓国の活動から遠ざかっていたことが分かった。芸能界関係者は「伊藤ゆみは韓国の活動が嫌で日本に移ったのではない。日本の活動を始めた後、順調に仕事が入り、仕事が増えたことで自然に韓国の活動が減った」としながら「韓国のバラエティ番組に出演してできた“天然”イメージなどが嫌で放送活動をしなくなったと誤解している人がいるようだ」と伝えた。


このため『非幸少女』への出演オファーを受けた時も番組の企画意図に深く共感してあまり悩まずに出演を決めたという。『非幸少女』制作側は「過去に（韓国で）活発に活動したが、最近あまり見かけなくなったスターが今どのように過ごしているか気になっている人々がいるようだった。中でも特に伊藤ゆみの近況を知りたがっているようだった。番組企画初期段階から伊藤ゆみのレギュラー出演を考えていた。伊藤ゆみは非婚ライフを紹介する番組コンセプトに共感し、興味を感じて出演を決めた。韓国活動をわざと避けていたわけではないので、そう長く悩まなかった」と明らかにした。

日本の所属事務所と専属契約を結んでいる伊藤ゆみは、予定された日本での活動に支障を来さない範囲で韓国の活動を並行することを望だが容易ではなかった。だが『非幸少女』は違った。放送制作は合計６回だけだったので負担がそれほど大きくなく、撮影が一気にすべて行われた。また、毎回伊藤ゆみがスタジオに出てきて撮影をしなくても良いフォーマットだった。伊藤ゆみが日本で普段通り生活をし、これを制作スタッフがカメラに収めるという形式だ。ＫＢＳ（韓国放送公社）第２テレビ『スーパーマンが帰ってきた』の秋山成勲（韓国名チュ・ソンフン）とサランちゃん編のときのようなやり方だ。

韓国と日本を定期的に行き来しながら活動しなくてもよいため日本の活動にも負担がかからない。久しぶりに近況が伝えられ、ファンと疎通できるという点も伊藤ゆみの心をつかんだ決定的な理由になった。

だが、『非幸少女』に出演したものの、他の韓国芸能などへの出演計画はまだない。関係者は「『非幸少女』に出演したからといって今後本格的に韓国の活動を行うという意味ではない。伊藤ゆみは韓国と日本での活動を並行したいと思っているものの、現実的にスケジュール調整が容易ではないことを知っている。番組企画や撮影方式などで都合が合えば、別の韓国バラエティにも出演するかもしれない。だが、そうでない場合は、事実上、Ｓｕｇａｒのときのような活発な韓国活動は期待できない」と伝えた。

一方、『非幸少女』は４日に初放送され、残りは５回に分けて放送される。